教えて!住まいの先生
Q 戸建て住宅をこれから建てたい、あるいは注文住宅を検討している方に、質問です -------------------------------
もちろん、現在の高性能木造住宅は非常に進化しています。
* 耐震等級3
* 高断熱高気密
* 制震技術
* 長期優良住宅
など、現代の木造住宅は、かつての「弱い木造」とはまったく別物です。
しかしその一方で、災害時に私たちが避難先として頼る建物は、なぜかほとんどがRC(鉄筋コンクリート)造です。
学校、病院、公共施設、避難所、消防署――。
なぜ社会は、「最後まで残るべき建物」をRCで作るのでしょうか。
もし災害時に安心して避難できる建物がRCであるなら、自宅もRCで建てるという選択肢は、もっと真剣に検討されてもよいのではないでしょうか。
特に最近は、住宅価格そのものが大きく上昇しています。
かつては、
> 「RC住宅は高すぎる」
というイメージが強かったかもしれません。
しかし現在はどうでしょう。
積水ハウス や 住友林業 のような大手ハウスメーカーで高性能な注文住宅を建てれば、坪単価100万円を超えることは珍しくありません。
そう考えたとき、レスコハウス のようなプレキャストコンクリート住宅との価格差は、以前ほど大きくないのではないでしょうか。
むしろ現在、日本の住宅業界は大きな転換点を迎えています。
* 資材価格の高騰
* 人件費上昇
* 深刻な職人不足
* 物流コスト増加
* エネルギー価格高騰
* 円安
これらによって、「安く建てる」という前提そのものが崩れ始めています。
さらに見落とされがちなのが、「ナフサ不足」の問題です。
住宅建築では、断熱材、配管、接着剤、防水材、樹脂サッシ、内装材など、実は非常に多くの石油化学製品が使われています。
その原料となるナフサ価格の高騰や供給不安定化は、住宅コスト全体に大きな影響を与えています。
つまり今後は、
> 「木造だから安い」
という時代が、必ずしも続かない可能性があります。
さらに現在の住宅業界では、小規模工務店の倒産も増えています。
背景には、
* 利益率低下
* 資材高騰への価格転嫁困難
* 職人確保難
* 金利上昇リスク
* 後継者不足
があります。
これからの時代、住宅会社そのものの「存続性」も、重要なテーマになっていくかもしれません。
数十年住む家を建てる以上、
* その会社は20年後も存在しているのか
* メンテナンス体制は維持されるのか
* 部材供給は継続されるのか
という視点も、以前より重要になるはずです。
そう考えたとき、工業化率が高く、構造品質が安定しやすいプレキャストコンクリート住宅には、別の意味での安心感があります。
そして、もしこれを読んでいる方の中に、
> 「RCマンションから木造戸建てへ住み替えた経験」
がある方がいれば、おそらくこの感覚に共感していただけるのではないでしょうか。
木造住宅に住み始めて初めて、
* 外の音の入り方
* 雨音
* 強風時の揺れや振動
* 足音
* 生活音
* 建物全体の軽さ
を強く意識した、という方は少なくありません。
逆に、RC住宅に住んだ経験のある人ほど、
> 「静けさ」
> 「安心感」
> 「重厚感」
の価値を深く理解しているように思います。
RC住宅に住んだことのある人の多くが、
> 「木造には戻れない」
と言うのは、決して誇張ではありません。
それは単なる見栄や高級感ではなく、RC住宅特有の、
* 圧倒的な静けさ
* 雨音や風音の少なさ
* 外部騒音の遮断
* 振動の少なさ
* 重厚感
* 安心感
を、一度体感してしまうからです。
家は、毎日帰る場所です。
睡眠をとる場所です。
人生の大半を過ごす場所です。
その「静けさ」や「安心感」は、想像以上に生活の質に影響します。
さらに、これからの時代は「人生100年時代」と言われています。
それにもかかわらず、日本ではいまだに、
* 30年で建替え
* 建物価値ゼロ
* 土地だけが資産
という発想が根強く残っています。
しかし本当に、それはこれからも合理的なのでしょうか。
35年ローン、あるいは50年ローンを組んで取得した住宅を、数十年後にまた大規模修繕や建替えを前提として考えることは、今後の建築費高騰時代において、どこまで現実的なのでしょうか。
むしろ、
> 「長く使える強い躯体を、きちんと維持しながら住み継ぐ」
という考え方のほうが、これからの時代には合っているのではないでしょうか。
プレキャストコンクリート住宅は、単なる「高級住宅」ではありません。
それは、
* 長く住むための住宅
* 災害に備える住宅
* 家族を守る住宅
* 静かに休める住宅
* 将来世代へ残すこともできる住宅
という見方もできると思います。
もちろん、RC住宅にも弱点はあります。
* 修繕費
* 固定資産税
* 解体費
* 間取り変更の制約
など、木造より不利な面もあります。
しかし、それらを理解したうえでも、
> 「それでもRCを選ぶ価値がある」
と感じる人は、今後さらに増えていくのではないでしょうか。
注文住宅を考えている方に、ぜひ一度問いかけてみたいのです。
あなたは、これから何十年も住む家に、
本当に求めるものは何でしょうか。
そしてもし、
木造高級住宅とプレキャストコンクリート住宅の価格差が、以前ほど大きくないとしたら――。
それでもなお、
木造を選びますか。
ベストアンサーに選ばれた回答
よって必然的に鉄筋コンクリートになる
質問した人からのコメント
回答日時: 2026/5/20 00:01:49
皆様のご意見大変勉強になりました
あらためて自分が、「耐災害性・高耐久性の住まい」を求めていたことを認識することができました。さらに、そのような住まいを次世代に引き継げるよう、きちんとメンテナンスしていこうという意識を再確認することにもつながりました。
迷いましたが、最後まで、ご意見のやりとりをさせていただいたかたを、ベストアンサーとさせていただきました。
皆さま、ありがとうございました。
回答
>災害時に私たちが避難先として頼る建物は、なぜかほとんどがRC(鉄筋コンクリート)造
についてだけ。
現在は指定避難所や官公庁の新築では鉄骨造や木造が増加しています
昔の避難所や官公庁にRC造が多いのは耐火のためで、1950年の建築基準法で耐火構造はRC造のみ、59年の法改正で鉄骨・木造は簡易耐火構造とされ、耐火を求める公共建築は実質的にRC限定とされたためです(例えば文科省の整備指針とか)
耐火=建物が耐火材料製、簡易耐火=外壁で耐火といった思想ですが、法改正で性能ベースでの判断が導入され、非RCの耐火が解禁され増加してきたと
3.11の門脇小学校(旧規準のRC造で全焼)、糸魚川の金澤邸(新規準の木造耐火で燃えず)が実例ですね
* 圧倒的な静けさ
* 雨音や風音の少なさ
* 外部騒音の遮断
音については,窓などの開口部の影響が大きいはずです。
建物内については,むしろコンクリートの方が音が減衰しにくいです。
* 振動の少なさ
これはそのとおりですが,
* 重厚感 * 安心感
こちらは「気持ち」の問題です。
住宅としては,コンクリートの断熱性の悪さ,湿気を通すこと,がかなりの欠点だと思います。
RCよりも木造の方が快適なケースも多々ありますので、かならずしもRCの方が快適とは限りませんし、耐久性に関してもRCの方が上とも限りません。
例えば、テレビ番組の「建もの探訪」の渡辺篤史さんはRC住宅に住んでおりますが、時折、夏は暑く冬寒いと嘆いています。
理由はシンプルで蓄熱性のあるRC住宅の場合で快適に住むためには
外張り断熱が必須ですが、住宅後進国の日本の場合、いまだに内断熱のケースがほとんどです。これでは快適な室内空間にはなりません。
昔と違い、最近の高気密高断熱の木造戸建住宅はマンションよりも
遥かに快適です。マンションは内断熱で3種換気なので快適にはならないのです。
災害時にRCの方が強いというのも、ただの偏見です。
東日本大震災の被災状況をみると、消防署のような耐震等級3のRC造は強いですが、一般的な耐震等級1のRC構造の住宅やビル場合は、木造よりも被害が多かったという事実があります。
また、RC造は50年~100年程度の寿命しかありませんが、法隆寺や東大寺などの1000年を超える木造建築が日本には存在します。きちんとした構造であれば木造の方が長持ちするのです。
また、アメリカなどの築100年を超えるような豪邸はいまだに数十億円という価格で取引されていますが構造は木造です。
偏った知識による偏見ばかりですので、
もう少し冷静になれれて、広く情報収集をし直された方がよいかと思います。
もう大変でした。
片付け・解体費と売値の差額は赤字すれすれです。
これがRC造だったらと思うとぞっとします。
解体費途方もなく高いでしょうから。
上物付きでなんて売れませんよ。
いくらRC造だからと言って何十年もの古屋では売れません。
日本の家が引き継がれていかない要因の一つはライフスタイルの変化の速さだと思います。
50年もたたない間にキッチンの形態は壁付け~対面キッチン~横つながりDKへと流行りが変化しています。
設備機器の進化も早いです。
最近はシュークロが流行りです。
子育ての考え方も変化し、共有空間にスタディコーナーをもうけることも多くなりました。
リフォームがしやすい事、建設費・解体費が安い方が都合がいいと思います。
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