教えて！住まいの先生

持ち家の方が震災には強いです。
具体的に考えれば分かりますよ

①棚を造りつける、壁に打ち付ける等々ができますので、家具の転倒に強い。食器棚も皿が飛び出ない造りになっていたり、進歩していますよ。

一般に持ち家の方が広いので、備蓄も容易。太陽光や雨水タンク等もつけられます。

それに倒壊を考えたら、アパートやマンションは怖いでしょう？建物に高さがあるので。

②火災保険(の地震保障)で最大50%は保障されます。地震による火災(地震火災保障)なら100%。
懸念されている「全焼してローンだけ残る」は、そもそも起きません。

50%保障なら足りないじゃないか！と思うかもしれませんが、同じ家を建てる必要はないです。

また何事もなくてもメンテナンスはいります(一般には30年ごと)ので、その費用も当てられます

たとえば再調達価格2500万で契約していれば50%の1250万。30年ごとのメンテに500万用意していれば、計1750万。坪単価70万で25坪の家がたちます。(正確には、ローンの返済に保障をあて、改めて家をローンで買う)

一戸建てとしては狭くても、アパートと比べれば十分ですし、子供の独立やメンテ期間がリセットされるのを考えれば、悪くはありません

もちろん、瓦礫の撤去や築年数(残債やメンテタイミング)などにも左右されますから、無傷とまではいきません。が、イメージされがちな「家を失って何千万ものローンだけ残る」とは全然違うでしょう？

他に団信などもあります。

③賃貸の場合、点検や修繕は大家に任せるしかありません。ズボラだったり、被災して死亡していたら、初動はどんどん遅れますね。安全確認すらできないのでは、落ち着いて寝れません

場合によっては修理ではなく、取り壊されるでしょう。立ち退き拒否は法的にはできますが、鍵持ってる相手と被災地で喧嘩するんですか？いつ崩れるかも分からないアパートで？

では引っ越しはというと、どこに引っ越すんでしょう？

広域災害ですから周辺も同じ状況です。
無事な賃貸(無事かどうかは大家にしか分かりませんが)には、焼け出された人が殺到します。奪い合いですね。

全くの新天地へ引っ越すと、仕事や学校に影響が出ます。時間も金も労力も馬鹿になりません。

粛々と再建計画を進められる持ち家と比べ、先の見通しがないまま、寝る場所の確保で争うって、悲惨だと思いますよ。

④まとめると、賃貸のメリットと言われている「大家が修理」「引っ越し」が、実は致命的なデメリットなんです。他者に依存していますので。

本気でそれに託すなら、大家と親友になるとか、平時から疎開先を確保しておくべきでしょう

持ち家は乱暴にいえば金で解決しますから、保険等で自力で備えられます。
いざ有事の際には、カネよりモノですよね。金払って家を確保できるなら、その方がずっと良いんです

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