教えて！住まいの先生

警視庁住まいる防災１１０番より。
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_b_1.html

１位 一軒家 37.0%
２位 共同住宅(3階建て以下) 9.3%
３位 共同住宅(4階建て以上) 4.3%
４位 一般事務所 11.7%
５位 商店（万引きを除く） 6.8%
６位 生活環境営業(夜間営業の商業施設) 8.3%
７位 金融機関等 0.2%

圧倒的に、一戸建てのわりあいが多いですね
18年連続で、件数は減少してきていますが、現状でも一日当たり約58件発生しており、未だ多くの住宅が被害に遭っています。

デメリット、メリットというより、気を付けるべきこと。

アパート、マンションで、入り口から一般人が入れないようなセキュリティがあったとしても、自宅まで朝刊を届けて欲しいという理由で、新聞業者にセキュリティナンバーが伝わっています。
分譲マンションでも、持ち主が転勤になって、賃貸契約する場合があって
セキュリティナンバーを仲介業者へ伝えている事例もあります。

正面からではなく、セキュリティのない駐車場から入るルートがあったり
外壁から階段へ侵入できるルート、
隣地の倉庫屋根から廊下やバルコニーへ侵入できるルート。
電柱を登って侵入することもあれば、
業者のふりをして、はしごをかけて侵入する事例もあります。

大型の公園や、ショッピングセンターの駐車場は不特定多数の人が利用するため、駐車場から侵入しやすい立地も危険です。

ゴミ捨て場が遠い建物の場合、朝、ゴミ捨て場へ向かっている間はカギを開けたままの家が多い。
ゴミ捨て場に行って知り合いとお話している事例もある。
その間を狙って侵入する事例もあります。

大型の分譲地の場合、夫婦共働きで、小さな子どもを保育園に預けたり、小学校に通っている新築の家が多く、人がいない時間を狙って、連続空き巣をすることも。
1階への、最も侵入経路が多いのは、掃き出し窓のガラスの一部を割ってカギを開ける方法。これは、マンションでも一軒家でも同じ。
外構管理が甘くて、木が生い茂ることによって犯行現場が見えにくい物件が狙われます、
塀や雨除けの屋根などによって、囲まれていることによって、作業が見えにくい物件が狙われます。
防犯対策として、カギの形状が変わってきたり、2重ロックだったり、指紋認証になったりしてきていて、狙われる割合は少なくなっているものの
玄関戸が外部から見えない状況であれば、解体用の道具でカギごと破壊する事例もあります。

換気のために、トイレやお風呂の窓を開けたまま外出する物件も狙われます。
外部に金網のついたサッシは、金網を外すのに必要時間は約5秒。
防犯金網は意味がないと思ってください。


セキュリティ会社と契約している物件だけを狙う空き巣もいます。
なぜなら
1件の家に侵入する時間は10分以内。
警備会社の事務所からの距離をはかって、現地に到着する時間を検討要因とします。
パトカーや消防車ではないので、警備会社の自動車は信号を守って制限速度を守って安全性を配慮しつつ、現地へ移動します。
警備会社の事務所から遠方の物件から侵入。警備員がその物件に向かっている間に、別の物件に侵入。そうして同じ警備会社と契約している建物複数件をまとめて侵入する事例もあります。

マンションの上層階であっても、
隣との部屋の間は非難できるように破壊しやすいプラスチック板で区切られています。
ベランダに侵入、同じ階の複数物件を狙う事例が多いです。
上下階でも、フタによって移動できる避難はしごがあれば、上下階も狙われることも。

一戸建ての場合、
子どもたちにも、あいさつをさせるようにしましょう。
空き巣は必ず下見に来ています。
作業員の恰好をしていたり、スーツ姿で対象物件の状況を写真に撮ったりメモをしたり。
あいさつをされると、顔を見られたと判断して、そのエリアへの侵入をあきらめます。
わが家の地域は高齢者が多い古い分譲地ですが
地域の人たちがみんなで声をかけあって、あいさつを交わす地域なので、30年連続空き巣の被害ない地域として表彰されました。
それぞれの家の場所、家族の状態もお互いわかっているので、
子どもが被害にあいにくい場所でもあります。

子ども会や、地域行事などを利用して、積極的に活動していきましょう。

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