教えて！住まいの先生

築26年中古マンション購入のリスクとメリット
築26年の中古マンションを買うこと自体は「危険」とは言い切れません。
むしろ、築26年以上の物件は価格が下げ止まり、資産価値の下落リスクが低くなるため、コストパフォーマンスの面では「買い時」とも言われています。

メリット
価格が安定
築26年を超えると価格が大きく下がらず、購入後の資産価値下落リスクが小さい。

新耐震基準
1981年以降の新耐震基準に適合していれば、耐震性も一定の安心感がある。

リノベーション済み
フルリノベーション済みなら、内装や間取りの快適性も新築に近づけられる。

立地の選択肢が広い
築古マンションは駅近など好立地のものも多い。

注意点・リスク
1階のリスク
津波や浸水リスクが高い土地の場合、1階はやはり不安要素です。ハザードマップや過去の浸水実績を必ず確認しましょう。

修繕積立金の上昇
築年数が経つと修繕積立金や管理費が高くなりやすく、今後の値上がりも想定しておく必要があります。

建て替えリスク
今38歳で、仮に20年後に建て替えとなった場合、追加の負担や住み替えの必要が生じる可能性があります。

ローン審査
築古物件は住宅ローンの借入期間が短くなる場合があり、月々の返済額が増える可能性も。

新築マンションのリスクとメリット
メリット
最新の設備・耐震性
設備や耐震性は最新で安心感がある。

資産価値の下落は大きいが、最初は人気
新築時は人気だが、10年程度で資産価値が大きく下がる。

注意点・リスク
価格が高い
値引き後でも6000万円、駅から26分と利便性は高くない。

パチンコ店が近い
子育て環境として気になる点がある（治安・騒音・人の出入りなど）。

無理なローン返済
「ギリギリ頑張れば買えそう」とのことですが、余裕のない資金計画は将来のリスク。

どちらも「悪くない」選択肢だが、決め手は「何を優先したいか」
資産価値やコスパ重視、リノベ済みの快適さ重視なら築26年中古マンション
ただし、1階の浸水リスクや将来の修繕・建て替えリスクは十分に検討を。

最新設備や安心感、将来の建て替えリスクを避けたいなら新築マンション
ただし、パチンコ店の存在や価格の高さ、駅からの距離など生活面の妥協点が多い。

アドバイス
どちらも一長一短。どちらかと言えば「中古マンション＝危険」ということはありません。

どちらも気になるリスク（新築：周辺環境と価格／中古：1階と将来の修繕・建て替え）があるため、「自分が絶対に譲れない条件は何か」を明確にして選びましょう。

特に中古マンションの場合は、管理組合の運営状況や修繕履歴、ハザードマップの確認を徹底してください。

「お金で解決できない項目を重視して選ぶのがポイントです」

どちらも「悪くない」ですが、納得できるまでリスクと希望条件を整理し、可能なら第三の選択肢も含めて再検討してみてください。

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