教えて！住まいの先生

一級建築士、ホームインスペクター（住宅診断士）をしています。
リフォーム前の住宅でホームインスペクションを実施した経験をもとにお話しますね。

築11年の住宅にリフォームされるということですが、
屋根の面積や屋根材の種類、トイレ等の設備のグレード等によって
費用は大きく異なりますので、複数のリフォーム会社に見積もりを
依頼することをおすすめします。

その前に、リフォーム「すべき」箇所がないかチェックしてみることをおすすめします。
いくら屋根やトイレを新しくしても、防水シートが破れていて雨漏りが発生していたり、
給排水管から漏水していたりしては、意味がありません。
見た目を新しくきれいにする前に、現時点に家に異常がないか点検してみましょう。

ご自分でできるチェック方法をお教えしますね。

１．外回りをチェック
外壁や基礎に0.5mm以上のクラック（ひび割れ）はありませんか？
ホームセンターで売られているクラックスケールを使うとクラック巾をおおよそ正確に測ることができます。
基礎に茶色い染みはありませんか？
雨漏りが発生し壁内をつたうと、基礎に茶色い染みとなって表われることがあります。

２．室内をチェック
壁・床・天井に亀裂、水染み、カビ等は見られませんか？
漏水が発生するなど、湿気の多い環境では、壁紙が剥がれたり、浮いたり、カビが発生したりします。

３．床下や小屋裏をチェック
台所や洗面室の床に床下収納庫がある場合は、収納庫を外せば、中を点検できる場合があります。
懐中電灯を準備して、床下を確認。漏水などの不具合が発生していないか点検しましょう。
和室などの収納の天井に点検口がある場合があります。脚立を用意し、懐中電灯で照らして内部を確認してみましょう。

リフォームはまず「すべき」ところを洗い出し、その補修と合わせて、
設備等の交換を行うと、費用の節約になります。
しっかりと確認し、相見積もりをとって、リフォームを成功させてくださいね。

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