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Q 不動産登記法14条地図と土地所在図と地積測量図の関係がよく分かりません。

① 表題登記の際、縮尺が往々にして大きく、辺長や面積計算までされているより詳しい地積測量図を書くのにどうして重ねて土地所在図を描くのか、地積測量図だけで十分なのではないかと思えるのですが、なぜでしょうか?

② また、土地所在図の縮尺は、法14条の規定による近傍類似の土地の地図と同一の縮尺によって作成する(規則76条2項)とされている理由はなぜでしょうか?
14条地図は、国土調査法20条1項の地籍図、土地改良登記令や土地区画整理登記令の土地の所在図をソースとするようですが、表題登記の土地所在図も14条地図として備え付けられることがあるんでしょうか?

③ 規則10条3項には、「地図を作成するための測量は、測量法第二章の規定による基本測量の成果である三角点及び電子基準点、国土調査法第19条2項の規定により認証され、若しくは同条第5項の規定により指定された基準点又はこれらと同等以上の精度を有すると認められる基準点(基本三角点)を基礎として行うものとする。」
とありますが、ではそのような測量をした地積測量図であれば、14条地図として備え付けられることがあるんでしょうか?

土地所在図や地積測量図が法14条地図になることはあるんでしょうか?
補足

土地所在図や地積測量図を基に法務局が14条地図をつくるということはなく、国土交通省のつくる地籍図など他官庁から送付される図面が14条地図になるという理解で良いでしょうか?

質問日時: 2013/11/21 18:33:47 解決済み 解決日時: 2013/11/24 18:20:27
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ベストアンサーに選ばれた回答

A 回答日時: 2013/11/24 18:20:27
おはようございます。

土地所在図は、分筆や地籍更正、新たに生じた土地の表題登記などに作成することになりますが、これは地積測量図だけでは周辺土地との位置関係が明らかにならないので法14条地図との位置関係を明らかにすることと、登記官が地図を修正する時の資料にする目的です。
地積測量図には隣接土地の地番しか入っていませんし、縮尺も地図と違いますので、地積測量図だけでは登記官も地図の手入れが面倒でしょうし。

補足から
そもそも、不動産登記法で「地図」というものは、地籍調査(国土調査)や土地改良・土地区画整理事業による換地成果がある地域の図面であって、「公図」地域の一部の土地の土地所在図や地積測量図を提出しても「公図」がただちに「地図」として備え付けられることはありません。国土交通省や農林水産省が作成した測量図については、嘱託登記で提出された土地所在図・地積測量図が法14条地図の加筆・修正の資料にはなりえます。ただし、内部資料としている道路台帳図や国有林管理図面はその測量成果が不動産登記法で要請される測量精度や手続きを踏んでいないため、地図にはなりません。
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質問した人からのコメント

回答日時: 2013/11/24 18:20:27

みなさん詳しい解説ありがとうございました。本だけだと概ね条文の引用になっていて実務的な活用や用途のイメージが分かりませんでしたが、大変参考になりました。土地所在図や地積測量図を資料にして14条地図が作られるのかなと間違ったイメージをしていました。質問して良かったです。

回答

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A 回答日時: 2013/11/22 05:47:11
法14条1項地図とは、各筆の土地の区画及び地番を明確にする地図、及び、その地図上に建物の形状と家屋番号を記載した建物所在図のことを言う。
土地所在図とは、一筆ないし数筆の土地の法的な所在を示す図面を言う。
地積測量図とは、地積及びその求積方法のほか、筆界点の座標値や筆界点間の距離、方位、縮尺、該当地の地番及び隣接地の地番などが記載されている図面を言う。

①不動産登記事務取扱手続準則51条4項にあるように、「土地所在図の縮尺と同一であって、当該地積測量図によって土地の所在を明確に表示することができるとき」は、地積測量図をもって土地所在図を兼ねることができるとされている。
つまり、土地所在図と地積測量図は、本来縮尺が異なるものという前提があり、地積測量図が分属表記できるとされる理由として、土地所在図の存在がある。
土地所在図は、土地の表示に関する登記において、地図または公図の筆界線調査の法的根拠の意味合いを持ち、土地所在図を確認して、登記官が地図または公図に筆界線などを記入する。

②不動産登記法14条で規程されているとおり、地図とは、いわゆる法14条1項地図とそれに建物の形状や家屋番号を記載した建物所在図のことをいうとされているため、土地所在図や地積測量図は地図には該当しない。
また、土地所在図は、土地の筆界所在の法的根拠であるから、地図や公図と同一の縮尺をもって作成する。

③②に同じ、土地所在図と地積測量図は、不動産登記法14条でいう地図ではない。

【補足】
若干違います。
法14条地図とは、先にご説明した通り、各筆の土地の位置及び形状を明確にした地図であり登記所において法第14条に規定する地図として備え付けられたもののことを言います。
また、現地指示能力と現地復元能力を保持している必要があるとされ、測量が国家三角点等に基づいて行われていることを前提とし、各筆の筆界点の位置を求めるための基準点が現地にあり、それが地図上にも表示され、筆界点が図根点からの距離と方向によって一定の精度で現地に復現できること必要がある。
これらが網羅されている上で、地番区域の名称や地図の番号、方位など必要な条件を掲載された地図であれば、誰が作成者であるかを問わず、法務局が法14条地図として認証し、そのように取り扱われるということです。
主として、法務局や官公署等はあくまで発注者に留まり、その発注業務を受託した測量業者や公共嘱託登記土地家屋調査士協会が事業施行者となります。
官公署なども協議に参加はするが、あくまで事業施行者と法務局が、法14条地図の精度や条件の確認を行います。
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A 回答日時: 2013/11/21 22:49:06
土地所在図は法務局の手入れ作業の都合もあるかと思います。


補足


土地改良区等が手続きをふんで備え付けられます。
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