教えて!住まいの先生

Q 耐震診断に用いる「必要耐力」の数値と基準法の「必要壁量」となぜ同じではないのですか?

基準法の必要壁量(重い屋根や2階建て等で数値が違うcm/㎡)と耐震診断で用いる必要耐力(これも重い屋根や2階建て等で数値が違うkN/㎡)なんで数値が違うのですか?

cmとkNが違うだけで結局一緒の意味なんでしょうか??

無知ですみません。根本が分かっていないのかもしれません。

よろしくお願いします。
質問日時: 2014/3/28 11:12:23 解決済み 解決日時: 2014/4/3 20:57:33
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ベストアンサーに選ばれた回答

A 回答した人: 林 清隆 さん 回答日時: 2014/4/3 20:57:33
専門家
はじめまして、ホームインスペクション(住宅診断、住宅検査)を行っています、建築士の林と申します。どうぞ宜しくお願い致します。

○単位が異なるのは、基準法では「耐力壁の長さ(cm)」、耐震診断では「壁の耐力(kN)」としているからですが、確かに「耐力を持っている壁の量」と「壁の耐力の合計」、結局同じことでは?と思いますよね。

○では、基準法の耐力壁の壁倍率がどのように決まっているかというと、ご存知のように壁倍率1の壁1mで1.96kNの水平力に耐えるということですから(簡単にいうと)、やはり換算可能ということになってしまいます。

○つまり「壁が地震に耐える」という基本的な考え方は同じだと思います。

○もちろん、もともと異なる評価方法ですので、異なる点を上げればきりがないのですが、私が説明の際に注意している点は以下になります。

(1)壁量計算は「基本的に」新築の建物を評価する際に使われる方法、耐震診断は既存の建物「のみ」を評価する際に使われる方法

(2)耐震診断では、基準法の耐力壁としては参入することができない壁材種(例えば木ずりモルタルなど)にも耐力が認められている。

(3)耐震診断は「劣化度」についても考慮している。

(4)耐震診断は、大地震動での倒壊の可能性の有無を診断するものなので、例えば制振部材で補強を行う場合は、中地震動に対する配慮が必要な場合がある(この説明が必要なケースは少ないですが、念のため)。

私の勝手な推測ですがいろいろな「違い」をしっかり認識させるためにも、わざわざ異なる単位とされているような気もします(壁量計算は「壁倍率」/耐震診断では「壁“強さ“倍率」)。
以上、ご参考になれば幸いです。


【追記】
『基準法の耐力壁としては参入することができない壁材種(例えば木ずりモルタルなど)』と書いてしまいましたが、木ずりのみで壁倍率0.5倍でした。失礼いたしました。ただ、「木ずり+モルタル」で基準耐力が認められているのは、基準法にはない、耐震診断の特徴になります。
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質問した人からのコメント

回答日時: 2014/4/3 20:57:33

とても分かりやすく説明いただきありがとうございました。
勉強になりました。

回答

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A 回答日時: 2014/4/1 20:56:47
>耐震診断に用いる「必要耐力」の数値と
>基準法の「必要壁量」となぜ同じではないのですか?

本来ならば同じでなければならないと思われますが
法の改正手順で混乱させない為かもしれませんが・・・
品確法の壁量に準拠していませんか?

>基準法の必要壁量(重い屋根や2階建て等で数値が違うcm/㎡)と
>耐震診断で用いる必要耐力(これも重い屋根や
>2階建て等で数値が違うkN/㎡)なんで数値が違うのですか?

壁倍率という考え方は、木造だけです。
この考え方が混乱させる原因と思います。
本来ならば1.96kN /mが壁倍率1の定義として耐力算定に使うべきと思います。

基準法の壁量による耐力は、中地震までの変形を想定し
推定された耐力であり
耐震診断による耐力は、大地震による変形の保有耐力を
推定した耐力なので
若干数値に違いがあります。

参考まで
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