教えて！住まいの先生

Q、プロパンガスがめちゃくちゃ高い。基本料金1960円、1㎥ 690円、6㎥～640円、9㎥使って8,606円の請求。
A、地域が分かりませんが、モニター調査の平均価格と同程度よりかなり高いです。モニター調査だと9㎥使って6,740円くらいなので。
石油情報センター
https://oil-info.ieej.or.jp/price/price_ippan_lp_gusu.html
モニター価格ですから、安い価格の場合なら半額です。アパートだとしても、やっぱりバカ高いと思います。10㎥＝9,299円って・・・やり過ぎでしょ！
断固！価格交渉すべきだと思います。

Q、アパートなんで価格交渉は難しいですか？
A、それほど難しくありません。単に所有者ではないため「値下げ成功が絶対じゃない」だけです。所有者の場合は、値下げしなければ、値下げできる会社に乗り換えれば良いのですが、その乗り換えが出来ないので、その分の交渉力が必要にはなります。

【交渉方法】
1、ネットで価格公開しているプロパン会社の最安値をプリントアウトしましょう。
2、プロパン会社の担当者を呼んで、「何故同じプロパンでこんなに価格が違うのか？」、「御社のプロパンが高いのには何か原因があるのか？」の明確な回答を求めましょう。
3、遠回りをせずストレートに「ガス料金を下げて欲しい」、「下げてくれなければ、大家さんや不動産屋に直訴する」と訴えた上で、「値下げしてくれさえすれば何の問題もない」と決着点も伝えましょう。
4、恐らく「普通です」と根拠無く言い張った挙げ句、上司と相談するとの話になるでしょう。この時点で値下げに応じれば良いですが、応じない場合は、上記2の回答を必ず貰いましょう。「ガス料金に設備代が含まれている」と言わせれば勝ちです。
5、「ガス料金に設備代が含まれている」との回答を大家か仲介不動産屋に伝え、「家賃に含まれている筈の設備代がガス料金として2重取りされているようだが、どうしてですか？」と聞いた上で、「ガス料金を値下げしてくれさえすれば何の問題もない」と決着点をもう一度伝えましょう。
6、晴れて、ガス料金の値下げ成功！！です。
【ポイント】
1、ぼったくっているのを知っているぞ！と無知ではないことをプロパン会社に理解させるため、資料と理論武装して強気で交渉しましょう。
2、プロパン会社は、言わば他人の不動産で商売している「店子」なので、大家や不動産屋と賃借人が揉めるのを極めて嫌がります。本気でゴネることを理解させましょう。
3、通常、ガス設備や給湯器などは、全て家賃に含まれています。別途リース料などの費用負担が生じる場合は、賃貸借重要事項説明書に記載されています。ここに特に記載がなければ、家賃の「2重払い」となるため、差額を大家が返還する義務が生じます。不動産賃貸借違反、不動産業法違反、消費者契約法違反、特定商取引法違反(プロパン会社が)、故意であれば詐欺と、結構悪質な違反状態となります。しかし、実際には、立証に費用も時間も要するため、大家と揉めることは得策ではありません。飽くまで「違反の可能性」を指摘して、ガス料金の値下げに止めましょう。
4、大家や不動産屋としては、ガス料金が高いことでのメリットがありません。いくらズブズブでプロパン会社と癒着していても、トラブル発生は望んでいないのです。かなり強いレベルでプロパン会社に値下げ交渉してくれます。プロパン会社は、大家や不動産屋には逆らえないので、100％値下げに応じてくれます。
5、最終的に大家には絶対に見方になって貰わないといけないので、大家とケンカしたり、過度な要求は控えましょう。自己所有ではないので、多少の妥協はすることを覚悟しておくべきです。最安値にならない場合でも大家とケンカすることだけは避けて下さい。
【目標値下げ価格】
基本料金1,000円、従量単価1㎥＝250～300円です。
アパートであることを考慮して妥協しても、
基本料金1,800円、従量単価1㎥＝450円です。
予想としては、基本料金1,500円、従量単価1㎥＝370円くらいを値下げ提示してくると思います。

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