教えて！住まいの先生

建築士です。

マンションの大規模修繕工事に特別な資格等は要りません。普通のゼネコンで、普通の建設工事が出来る資格があれば問題無いです。

ただし…
マンションってのは、大きな建物中でもかなり特殊な部類で、実は他の建物（学校、病院、駅や市役所や都会のビル等）に比べて、かなり「建設費用が安い」のです。
理由は色々ありますが、ヒジョーに乱暴に言うと、普通の建物が一品一品その場でイチから作る小料理屋の料理としたら、マンションは宅配ピザみたいな感じです。
または、注文特注物の仕立てスーツと、青山の吊るしのスーツの違い、とも言えるかも。

つまり、マンションは、企画・設計・施工（工事）・運営・そして維持管理（修繕）がシステマチックになっており、「その道の専門業者」が、あらゆるノウハウで合理的・経済的に出来上がっているのです。（その代表格が、「タラララッタラ♪」のCMで有名な長谷工です）
だからこそ、買う人が「その値段」で買えるのですけどね…。

質問者様のマンションは、工事は一般のゼネコンの様ですが、修繕工事は、かなり特殊な場合を除いて、ほぼそういった「専門業者の独壇場」になってます。

なので、例え「元施工（建てた会社）」に修繕見積もりを出したとしても、とても「専門業者」には敵わない様な高い値段しか提示してこないでしょう。見積もりを取るだけ無駄な作業ですし、業者も、取る事も出来ない仕事の見積書を時間と手間掛けて作るのは無駄な仕事でイヤです。

戸建て住宅の大工さんとは、だいぶ事情が違うのです…。

前出の長谷工のCMの歌詞にも「作ってきたから解るんだ～♪」ってありますよね？あれは、そういう意味（経験豊富でノウハウがあるから、最短距離で無駄な事をせず、合理的に短期間で安く済ませますよ！って意味）です。

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