教えて！住まいの先生

「その壁だけが傾いていると思うので」とありますが、思うだけじゃダメなので、実際に確認されてはいかがでしょうか。

糸の先に5円玉を縛って、天井からぶら下げてみれば、壁の間にどれほどの隙間ができるかで、壁の傾きが確認できます。

でも壁には傾きがなかったという場合でしたら今度は床の傾きを確認した方がいいですね。床が傾いていても本棚は前に傾いて壁から離れてしまいます。真円のボールかパチンコ玉のようなものを床に置いてみれば床が傾いていた場合は傾いた方向に転がっていくのでわかります。たぶん壁から離れていくはずです。

どちらも問題ない場合は、本棚そのものの傾きについても確認してみると良いかと思います。やはり糸の先に5円玉を縛って本箱の上から吊り下げてみればわかります。

本棚が傾いていた場合は、「他の壁」で傾いていなかったことのほうが問題という事になるので、今度は「他の壁」やその床の傾きも調べるという手順になろうかと思います。

そうやって家の欠陥が確定したなら、さすがに普段は言いくるめられるあなたでも、強気で「なんとかしろ」と命令できるでしょう。

先日購入した新築なら、家の構造に関する瑕疵は法律上修繕義務がありますので、契約でどうなっているかは関係ありません。

1cmも隙間ができるほどの傾きなら許容範囲とはとても言えないと思いますので、それでも保証しないなどと契約書に書かれていた場合でも、一般的には裁判で争えば契約書の方が無効になります。

そして裁判であなたが勝った場合、販売会社は重い行政処分をうけ商売がたち行かなくなりますので、そうなる前に必死に修繕すると思いますよ。

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