教えて！住まいの先生

①その通りです。

②2～3cmほどの線キズであれば耐用年数は考慮してもらうよう交渉は可能と思われます。
国土交通省のガイドライン上の耐用年数は、あくまで目安で、実際には耐用年数を超えても使い続けるケースが多い為、耐用年数を超えたクッションフロアであっても賃借人による故意もしくは過失によるキズが至るところにあって使えない、或いはタバコのヤニがついていてクリーニングが難しいとなると、裁判においても耐用年数を考慮するのが不適切とされるケースもありますので、ここは貴方がどのようなロジックで交渉していくかによります。

まず、全面張り替えを要求されるでしょうから、国土交通省のガイドラインを提示して、いやいやガイドラインでは「毀損等が複数箇所にわたる場合は、居室全体」とあるけども、2～3cmほどの線キズが１つだけなので、部分補修が妥当と思いますがいかがですか？といった交渉になっていくと思います。それで拒否されるようなら耐用年数の話を持ち出すとよいと思います。
部分補修を更に減額させるために、耐用年数の話を加えるのは、大家さん（賃貸人）に不利になり合理的ではないので、それはやめましょう。（ガイドライン中のフローリングの耐用年数の項目を準用）

③火災保険で修繕が可能な場合は、事前に管理会社もしくは大家さん（賃貸人）の承諾が必要ですので、事前の相談をお勧めします。
但し、火災保険ではクッションフロアとしての機能に問題の無い破損・汚損などは対象にならない可能性が高く、また免責金額も例えば５万円などと決まっていると思います。クッションフロアを全面張り替えしたとしても3～5万円とすると、免責金額の範囲内で、結局全て自己負担という結果になる可能性が高いと思います。ダメ元で、まずは火災保険会社に問い合わせてみるのはよいと思います。
（「焦げ跡一ヶ所のために頼むのも申し訳ない」とありますが、そのような人が多いので、保険会社としても大したことがない破損・汚損で保険金の支払いが生じないよう、契約で縛ってあります）

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