教えて！住まいの先生

ゴキブリの幼虫が外から侵入する可能性があるかどうか、これはゴキブリの種類によります。

チャバネゴキブリのような家住性のゴキブリは、成虫も含めて屋外にはほとんど生息しないため、幼虫は尚更外部からの侵入は考えにくいです。
これに対してクロゴキブリやワモンゴキブリのような大型のタイプは、下水道内や建物床下などに幼虫もたくさんいて、成虫と同じような行動範囲で活動します。 (※幼虫にできないのは交配と飛翔のみ)
従ってこれらの場合はいつでも外から侵入する可能性があります。
また、前日に届いた荷物に紛れていた可能性は十分にあります。

でも、だからと言って絶対に外から入ったと断言できるわけではなく、室内で孵化した可能性もあり、その場合は仰るように「１匹見つけたら20〜30匹いるかも知れない」というのも事実です。
しばらくは厳重に監視して、他にも出て来ないかどうか見極めて下さい。
その１匹だけで終わるならご放念いただいて結構ですが、他にも見つかるようなら、ショックを受けたり落ち込んだりせず、淡々と対策を進めて下さい。

一般住宅に於いて最も安全で・楽に・高い効果の期待できる方法としてゴキブリ用の食毒剤 (置き餌) をおすすめします。
食毒剤はゴキブリを引き寄せてしまうと勘違いしている人がいらっしゃいますが、呼び込む距離はせいぜい２～３m程度、もともと住み着いているものを誘引するだけで、家の外から呼んでくるわけではありません。
昨今は、ゴキブリが入って来なくなる・という触れ込みの「いなくなるスプレー系」が一定の人気を得ているようです (特に上記勘違いの人々など) 。
しかし、いなくなるスプレー系は･･･
・定期的に散布を繰りかえさなくてはならない手間
・１本がかなり高価なので年間を通してかかるコスト
・常に室内に殺虫成分が付着することへの不安
などが欠点で、その点一度設置すれば１年間有効、室内も汚すことのない食毒剤の方が総合評価は上です。
食毒剤で最大の効果を得るための注意点がふたつありますので厳守して下さい。
ひとつは食毒剤以外に餌がない (食品カス・こぼれ・食べ残し飲み残し・生ゴミ類がない) 状態にすることです。
他に餌になるものがあると、食毒剤に食いつく率が低くなります。
もうひとつはスプレー剤や燻煙剤など空間噴霧する殺虫剤を使わないことです (漂った殺虫成分が食毒剤につくと食べなくなってしまうため)。
このふたつを守ってうまく使用するときわめてよい効果が得られますのでお試しになってみて下さい。

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