教えて！住まいの先生

総体として見れば、大正末～戦前のRC建物の耐震性は低くない・少なくとも新耐震基準相当はある。というのが既存建物の耐震に関わる産学官の共通認識です
私が知る限り、阪神以降の震災で倒壊した建物の報告はありません。阪神では建築学会等の調査でも戦前RC建物の被害度は顕著に低いことが報告されており、耐震診断でも同様の傾向を示します。例えば↓のP33、50-81年の旧耐震と比べて明らかに違いますね
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/001/toushin/05032401/pdf/all.pdf

要因は極簡単に書けば（内は建築関係者向け）
・耐震基準は本質的に同等（戦前は震度0.1で安全率1/3、戦後は許容co0.2で安全率2/3）
・技術未熟と関東震災のトラウマから無理をしない計画。今のWRCや2x4と同じ壁と柱の面積がやたら多い、固くて変形し難い構造（剛論全盛期、スパンは小さく壁は厚く、変形角1/500あたりで計算している）
・コンクリと鉄筋の品質は戦後と同等（診断でコア採取するとFc24・SR24相当は確実に出る。鉄筋規定が未熟ゆえRCの変形は期待できないが、上記のように剛構造ゆえ影響しない）
・土木造成や杭の未発達ゆえ、軟弱地盤に建てられていない
・戦中は軍用以外は殆ど造られておらず、戦時統制での品質劣化と経済設計の影響がない
・おそらく、悪い造りや安普請の建物は残っていない。現存は当時の上澄みばかり
といった感じです。WRCみたいな作りで、耐震診断やるまでもなく、一見して固い建物ばかりなんですよね戦前の低層RCビルは

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1981年の新耐震基準にも適合せず、鉄筋も丸棒でしょうから、中程度の地震でも倒壊の危険があると思います。

壁量（例えば集合住宅）がなくピロティなどがなければ中程度の地震（震度５）では最悪倒壊しないかもしれませんが、阪神淡路大震災のように、建物自体が座屈する恐れがああります。

耐震診断を適切に行い、補強すべきです。

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☆、建築基準法の耐震化建物も昭和25年にできた法律です。その後の
昭和56年に過去の大地震の被害が大きく耐震化基準は変わっています。
だが、その建物の地下化深く岩盤であると倒壊の危険性は少ないです。

ただ曖昧な解答よりは、一級建築士設計事務所へボ－リング地質調査
と耐震診断報告書の依頼を合わせてでないと空想の判断となります。

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100年近く経過しているので何らかの補修・補強は行われていそうですが、色々と調査してみないと劣化具合が分かりません。

現在の耐震基準に対応していなければ、性能は低いと言えるかと思います。

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＞建物によるとおもうのですが、耐震性能などは今の建築より丈夫だったりするんでしょうか？

耐震性能はほぼないかと。

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