教えて!住まいの先生

Q 信用創造の考え方が理解できません。日銀が市中銀行に100億円融資し、全ての市中銀行が10%の支払い準備率で信用創造するとします。その考え方に基づくと、マネーサプライは1000億円になるのは理解できます

しかし、一方で支払準備率が10%であれば、日銀が最初に融資した市中銀行が一般人に支払える金額はMAXで10億円です。それを考慮すると、結局市場に出回っている支払い可能な金額は各銀行が支払い準備額として確保している総計の100億円になってしまい、マネーサプライは1000億円であるのに対して、900億円ダブります。これがまぎれもなく信用創造額になるのですが、この信用創造額は結局『銀行のまた借り』に過ぎないので、例えば日銀→市中A銀行→市中B銀行→・・・といった信用創造の流れがあるとすると、市中A銀行の支払い準備額以外の融資900億円は市中に流れた900億円とあたりまえですがかぶります。なので、マネーサプライ(ここではM2とします)は指標が持つ性質上ベースマネーの100億円から1000億円に『化けた』ことに変わりはないのですが、実質的な『使われている金』は100億円に過ぎないのではないのでしょうか?残りの900億円は『一時的に』融資を受けたのに過ぎず、最終的に全て返済が済むと、利率を抜いた総額は100億円に戻ってしまいます。仮にそうだとすると、マネーサプライをマクロ経済学的に重要視する意義がわかりません。
質問日時: 2011/7/19 01:28:55 解決済み 解決日時: 2011/7/25 14:04:54
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ベストアンサーに選ばれた回答

A 回答日時: 2011/7/25 14:04:54
銀行にお金が「あるつもり」が大事なのです。

私たちは普通、一部の生活費を除いて銀行の中での取引を行います。
給与が銀行に振り込まれ、公共料金やクレジット、住宅ローンが引きおとされるので、実際に現金にお目にかかれるのは月に数万円です。
つまり殆どの人は銀行にお金が「あるつもり」で取引を行っているのです。
この「あるつもり」部分が信用創造と考えていいでしょう。

おっしゃる通り、もし借金が全て返済されれば信用収縮が行います。
景気がいい時は借金して物を買ったり、設備投資したりしますが、景気が悪くなるかもと思いだすと皆、借金返済を優先します。
そうするとマネーサプライが減って、本当に景気が悪くなっていきます。

つまり、景気を良くするには皆が借金をして、マネーサプライを増やすことが大事なのですが、日本人は不安遺伝子を持っている人が多いため、アメリカ人のように借金して消費する人の割合が少ないので、景気がなかなか良くならず、かわりに国が借金して、下支えしているので、国民は金融資産が多く、国は借金だらけという今の状況になっているのです。
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質問した人からのコメント

回答日時: 2011/7/25 14:04:54

『あるつもり』っていう説明がすごくわかりやすかったです。確かに現金よりも預金のほうが取引量としては大口ですね。納得しました。

回答

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A 回答日時: 2011/7/19 08:41:46
過去に類似の質問に答えた。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1265367827

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1166309186

まあ、社会に出てみないと実感できないかもしれないけれど、
実際には

世の中では、預金通貨のほうがメインに使われている通貨で、

我々が日常生活で使っている現金通貨というのは、
あくまでも小口の取引のために一時的に使われるだけのもの

なんですよ。

教科書に載っている信用創造の考え方というのは、
あくまでも計算の際の考え方に過ぎないんですね。
その辺のことって、たぶん学校の先生たちも
よく分かっていないんじゃないかと思いますけどね。
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A 回答日時: 2011/7/19 03:12:54
>>信用創造の考え方が理解できません。

質問文を全部読んだ限り、理解できているように思えますが。

>>マネーサプライをマクロ経済学的に重視する異議が分かりません。

そもそもマクロ経済学というのはアダム・スミスの提唱した「見えざる手」によって、政府が経済市場に介入しなくても自動的に適切な経済活動が行われていると思っていた矢先に世界恐慌が起こり「政府の介入の必要性」が求められた結果発達し始めた巨視的な経済学です。

その根本的な目的の一つは政府の財政政策やBOJ(日本銀行)による金融政策によって望まれる国民所得や利子率の値を達成しようとする物です。

マネーサプライはインフレ率とダイレクトに関わりがありますし、金融政策を考える上で重要でしょう。

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