教えて!住まいの先生

Q 体育館の屋根は、どうしてまるいのでしょうか? また、地震などの災害時によく避難場所に指定されるのはどうしてですか? 詳しく教えて下さい。 あと、体育館の構造について教えて下さい。 なぜ、揺れに強いのですか?

質問日時: 2011/12/30 09:36:44 解決済み 解決日時: 2012/1/4 07:31:26
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ベストアンサーに選ばれた回答

A 回答日時: 2012/1/4 07:31:26
大阪で設計事務所をしています。

柱と柱の間隔をスパンと云います。柱と柱を繋いでいる横架材は梁と云います。
スパン間隔が短ければ梁は背の低い小さなもので済みますが、スパンが広がれば梁背をどんどん大きくしなければ、撓んでしまい、二階や屋根を支える事が出来ません。しかし梁を大きくすることにも限界があります。
一定以上のスパンになると、今度は梁の自重で梁が撓んでしまう為です。木造住宅の場合、スパン間隔の限界は4m程度です。
それでも、最近は木造の公民館や体育館が出来ていますよね。中にはスパン間隔が60mと云う大規模なものまで出来ています。

その秘密があの屋根の丸さです。

仮に屋根が平らだと、梁と同じ様に屋根の重さが屋根の中央で最大となり屋根が撓んでしまいます。屋根をカマボコ型や貝殻の様なカタチにすると屋根の自重が中央に集まらず、周囲に分散して屋根を支える柱にスムーズに流れて行きます。

柱の無い大空間が欲しい時に、安価で材料をどれだけ少なく出来るか色々な架構法が考案されています。
東京の代々木体育館は吊り橋の様に両端に塔を設け、ワイヤーを渡してそれを支えにして屋根を掛けています。
大阪万博のお祭り広場は立体トラスと云いまして、三角錐で平面を構成した様な構造で空間を確保しました。
東京ドームは空気圧を利用して屋根を膨らませています。

体育館の屋根が丸いのは、柱の無い大空間を確保する為です。丸さは縦方向の力を分散させるのが主な目的で、丸さの形状そのものは特に横揺れに強いと云う訳ではありません。避難場所に指定されるのは、一度に大勢の人を収容出来る為です。
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質問した人からのコメント

回答日時: 2012/1/4 07:31:26

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A 回答日時: 2011/12/30 16:06:17
masamasahitiさんと同意見です。避難場所はある程度まとまった空間が必要なのが要因です。

避難場所としての体育館の問題点のうち屋根に関わる分野は
①全国的には古い建物が多い。特に昭和56年以前の法令基準で建てられた体育館がまだ多数残っており、耐震補強や建替が完了していない施設がある。
②体育館内の主な懸垂物として照明器具とバスケットゴールがあるが、強度についての定期点検を行っていない施設が少なからず有り、強度的な不安が残ること。

主に以上の2点が挙げられます。
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A 回答日時: 2011/12/30 10:01:16
体育館などの大空間に屋根や梁を掛けるには力学上アーチ形式の方が有利だからです。
※ 積雪とかは関係無いです。
むしろ 落雪による事故が多いのも体育館などですから。
避難場所に指定される理由は
周囲に広い空間敷地が必ずある。
大人数を一時的に収容できる。間仕切りなどの遮蔽物が少なくいつ何時でもスペースが空いている。
前記の条件をクリアする公共施設は 学校 公立体育館 市民会館や公民館。
ですから地震に強い揺れに強いからが理由ではありません。
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A 回答日時: 2011/12/30 09:39:43
屋根が丸いのはおそらく雪が積もりにくくしてあり、
避難場所にされるのは、多くの人を入れることができる上に、
普通の建物より耐震制度とかが強いからだと思います
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