教えて!住まいの先生

Q 建物の骨組みや断熱材について

一戸建てを検討しており先日からハウスメーカ―(以下HM)の見学をしてきました。
先日も別の質問(一戸建て関連)をさせていただいた時も書いたのですが一番重視して考えているのは私も妻もエアコンがダメなので機密性・断熱性と採風です。

実際のモデルハウスを見た際に○○林業さんや北欧の国の名前がついたメーカーさんは断熱材にグラスウールを使っておられそちらのメーカーさん達は10数年後の壁の内側の様子や断熱材の様子も資料で見せていただき問題はなさそうに見えました。

一方断熱材にポリスチレン等の切り出しをして嵌めこむ大手ハウスメーカーさんはこぞってグラスウールをはじめとする充填式の断熱材は偏り、自重によるムラが生じた写真や資料、またそれから発生する結露によるカビの発生した画像などを資料として出してこられて「私達の方式(切り出し→嵌めこむ)の方がリスクがないですよ。」とおっしゃいました。(あるHMさんは同じ敷地内の別メーカー<軽量鉄骨・グラスウール>さんがモデルハウス建て替えの際の外壁がはがれている状態の写真を撮られていてそこの断熱材が偏ってカビている写真まで見せてこられました。)

ある程度自分で調べたり色々なHMさんの話を聞いていると充填式の断熱材は隙間やムラなく詰めれば問題ない(=施工を行う業者・職人さんの技術がしっかりしていれば問題ない)とは思うのですがこうも両極端なものを見せられるとどちらが本当の事を言っているのか正直迷います。実際のところどうなのでしょうか。

また上記のように機密性・断熱性、これから産まれてくる赤ちゃんの事を考えるとプラスとしてシックハウスやアレルギー(次いで耐震性)を優先順位の高い物として考えると骨組み(工法)「在来工法・軽量鉄骨・RC造等」と断熱材(自然系・プラスチック系・鉱物系等)の良い組み合わせはどうなってきますでしょうか。
教えていただけると助かります。宜しくお願い致します。
質問日時: 2014/2/3 14:28:45 解決済み 解決日時: 2014/2/10 08:48:03
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ベストアンサーに選ばれた回答

A 回答した人: 鈴木 賢 さん 回答日時: 2014/2/10 08:48:03
専門家
建築設計・ホームインスペクション(住宅診断・住宅検査)を行っている建築士の鈴木です。リクエストありがとうございます。回答が遅くなり申し訳ございません。

前回の質問と回答も読みました。個人的にはkamapan_2006さん(今回も回答されていますね)の回答が専門的かつ公平な記述であると思いました。その上で今回のご質問『骨組み(工法)「在来工法・軽量鉄骨・RC造等」と断熱材(自然系・プラスチック系・鉱物系等)の良い組み合わせは何か』ですが、私は建築設計事務所を営み設計監理を行っていますので『どのHMがおススメです』といった回答は残念ながら出来ません。「住宅展示場やHMのモデルハウスを色々と見てみたけれど、自分たちの理想とする家が見つからない・・・」そういったクライアントと共に家創りをしているからです。クライアントの数だけ「理想とする家」があり、敷地条件や法規制、クライアントの要望などの諸条件をもとに設計を行い、構造や断熱性能、素材の選択も含めて一から作り上げるのが設計者の仕事で、家創りはクライアントとの共同作業であると考えています。

「気密性・断熱性・通風・シックハウス・アレルギー対策・耐震性」これらは現在の家創りでは全て「あたりまえ」な条件だと思いますが、少々コメント致します。

エアコンが苦手:体感的な快適性はこれまでの生活環境との比較になると思いますので、現在のお住まいの仕様がどの程度なのかによって対策は違ってきます。昔の住宅は(RC造のマンションであっても)断熱の概念が乏しいので夏暑く冬寒いですし、単身者や若者向けの共同住宅は一般的な認識は「仮住まい」ですから断熱性能を重視していません。そのような場合には現在の一般的な断熱仕様であっても快適性はかなり違ってくると思います。現在それなりの断熱性能の家に住んでいても暑さに耐えられない、あるいは出来ればエアコンなしで過ごしたい、等の場合には本格的に高断熱・高気密の家が必要ですね。通風に関しては敷地条件を読み取って配置も含めた適切な開口部の設計が必要になります。都市部の場合、近隣の環境によってはほとんど窓が開けられないこともあるので注意が必要です。

シックハウス・アレルギー対策:特にアレルギー体質でない場合には現在の仕様で建てれば問題はないと思いますが、そうでない場合には材料にもこだわる必要があるので融通の利かないHMでは嫌がられることもあるかもしれません。

耐震性:どの工法であっても建築基準法上の耐震性(等級1)は有していますし、耐震性を上げたいのであれば等級を上げれば良いだけです。ただし、一般の方には誤解が多いのですが建築基準法で定めている耐震性は「大地震の際に建物が人に危害を与えないこと」で、そのために「建物が崩壊しない」ことを目的にしており「損傷はする」と考えた方が良いでしょう。

HMのネガティブキャンペーンについては冷静に判断すべきでしょう。大手であれば母数も多いのでトラブルは皆無ではないでしょう。根本的に問題があってトラブル続きの商品を売り続ける企業はないでしょうから、自社商品の優位性を説明できない担当者が競合他社のミスに乗じて自社を売り込む手口だと考えられます。


以上、期待された回答にはなっていないかもしれませんが、これから信頼できる作り手(HMであれ設計者・施工者であれ)が見つかり、楽しい家創りとなることをお祈りいたします。
参考になりましたら幸いです。
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質問した人からのコメント

回答日時: 2014/2/10 08:48:03

鈴木様をはじめ皆様有益な回答を本当にありがとうございました。
色々自分でも情報を収集し、家づくりの勉強をしたいと思います。

回答

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A 回答日時: 2014/2/5 19:15:07
日本中に全国展開しているHMで、「高断熱の家」を作っているのは
「一条工務店」と「スウェーデンハウス(北欧)」だけですね。

更に外国で使われている「断熱材」で、一番ポピュラーなのも
「グラスウール(但し高性能な製品だけ)」ですから、
やたらと「発泡系」にこだわるのは、今のところ日本だけですね。

ドイツ等では、木材を細かく粉砕した「ウッドファイバー」が増えています。
http://nisi93.exblog.jp/19880385/

まずは家を売りたい相手の言葉を「鵜呑み」にしないで、
「知識」を身につける事が重要ですね。

ちなみに各材料には「透湿抵抗値」と言うものがあるので、
室内から外部に対して「より抵抗の少ないもの」を並べます。

http://www.ads-network.co.jp/dannetu-keturo/naibu-keturo-03.htm
数値が小さいほど室内側にも使えますよ。

「補足」があれば「追記」が可能です。
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A 回答日時: 2014/2/3 16:54:10
質問者様がおっしゃっているとおり、グラスウールでも隙間無く
充填できれば何の問題もありません。
ただ大手ハウスメーカーですと下請けに出してしまうので、
職人の技術はバラバラです。当たり外れが出てしまうんですよね。
となると、気密処理が比較的容易な発プラ系の断熱材を使ったほうが
無難と言えるでしょう。

発プラ系の断熱材を使ったとしてもスッカスカになることもあるので、
完成後に気密検査をしてくれる業者さんをお勧めします。

現場発泡ウレタンは経年変化が大きいのであまりお勧めしません。
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A 回答日時: 2014/2/3 15:10:36
私も展示場を回っていろんなHMの説明を受けたとき、グラスウールはダメなんだ!と同じように思いました。
でもそれは昔のように袋入りのグラスウールをそのまま柱の間に埋め込んだだけなので、回りがスカスカ状態なので自重や湿気の重みで下に垂れてきた状態ですね。

本当の高気密高断熱を得意とするHMや工務店ならそんなことはありませんよ。
本当の意味での高気密高断熱住宅を作ってくれるところを探すのが最重要です。

また、断熱材や構造体もいろいろありますが、ハッキリ言って資金の問題ですごく範囲が狭まります。
第一にご自分がいくらローンを組めるのか審査をしてみてください。
その上で坪単価どれだけかけられるのかを目安に、家の仕様を相談されると良いと思います。

断熱材も自然素材は素晴らしいのですが、いかんせん高いです!!
暖かい家を作るのには断熱材もたくさん使います。
そのため安価で効果的なのがグラスウールです。

しっかりと隙間無く施工してもらえば、グラスウールも暖かいですよ!
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A 回答日時: 2014/2/3 14:50:33
充填式の断熱材は隙間やムラなく詰めれば問題ない

泡断熱ですね。我が家は泡断熱にしました。

吹き抜けでリビング階段ですが
1Fは22畳リビング(仕切りは玄関とリビングのドアと洗面所のドアの2箇所)
ですがエアコン8畳用1機で済みました。

冬はやはり寒いですので
床暖房朝2時間、ガスファンヒータ朝晩4時間は使用します。
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