教えて！住まいの先生

こんにちは、住宅屋です。

「一条工務店って欠陥住宅なんですか？」
う～む、一概に回答できない問題ですね。

件の住宅の場合、明らかに工事がずさん...
って言うか確信犯的な手抜き工事と言っていい。
間柱サイズにHD金物なんて、絶対に付けないしね。

問題は、一条工務店が設計した段階では恐らく
なんら問題がない。その後の工事段階でズサンな工事
と機能してない監理と....まぁ、それらも含めて一条
工務店の建物ということになるのだから...
「一条工務店の家は現場監理が甘い」ととられてもし
ようがないだろうね。

そもそも一般住宅程度の木造建物の場合、検査や監理は
一条に限らず超あまい。

ハウスメーカーと称される一条や積水なんかも、結局は
営業が主体の会社で、営業力には力を入れるものの現場が
それに対応できていない。本当に厳しい目で検査したら、
恐らく、ほとんどのハウスメーカーの建物は何らかの
欠陥が見つかると思う。

一番の原因は、設計者(監理者)と施工者が同一組織にある
というところ。日本人の感覚として"形"の無いものに施主
は金をださない。一番大切な"設計"という仕事に対して
日本の施主は対価を払わない。

一般住宅の場合、ハウスメーカーだけでなく、工務店で
家を建てる場合も設計料って特別に計上したりしないし、
設計料を請求する場合も本当に雀の涙ていど。

良い建物を得るためには、独立した立場の施主と設計者
(=監理者)と施工者の三者の緊張関係が大切なんだが...

設計・監理をサービスでやらせると、こういう結果になります。

ハウスメーカーで建物を建てる場合であっても、設計・監理
は別にした方がいい。

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