教えて！住まいの先生

兵庫県だけでなく、日本中で、
大学過剰ですよ。

募集停止になった大学には、
共通点があります。

・資金力がない→大学は定員割れを
していても設立母体の宗教法人に
財力があったり、附属の小中高が
潤っていて学校法人全体で支えて
いる場合は資金が維持できる。
資金とは大半は教職員の人件費と
施設建設費の返済です。

・立地がよくない
→聖トマスは尼崎市園田、神戸
ファッション造形は明石でした。

・学生数が２千人を切る
→年間学費が１人150万としたら
２千人で帰属収入は３0億円。

普通１学年500人の学部を維持するの
に教職員人件費や設備維持費など全て
含めて年間８億円はかかると言います。
８億×４学年で３２億円。

寄付や助成金、資金運用でかろうじて
収支はトントン。下手すりゃ毎年
数千万円の赤字が累積します。

２千人は大学にとっては経営を維持
できるギリギリの線らしいです。

兵庫県は大学が多すぎるのではなく、
ずさんな経営で資金不足と赤字経営
で募集停止になった大学があった、
ということでしょう。

それに聖トマスは授業破壊するよう
な学生がいる一方で、
のんきにラテン語なんて教えてた。
時代のニーズとずれていたんです。

神戸ファッションは専門学校に毛が
生えた程度の大学でしたから、
専門学校に行くほうが明らかに利点
がありましたし、
平成元年に神戸芸術工科大が出来て
そちらに志願者を取られちゃった。
神戸のアパレル業界も神戸芸術工科大
を支援した。
マーケティングが出来てたら明石に
なんか出さない。
明石のファッション大学に誰が通い
ますか？神戸市にあってこそ、
神戸ファッションを担う人材を出す
ことができます。

つまり最初から、経営センスが不足
していたのです。
学校法人って、宗教法人と同じで、
固定資産税や事業税はゼロです。
民間企業に比べたら経営にとっては
天国です。どんぶり勘定でもやって
いける。

それでもつぶれる大学はつぶれる。
あまりにも経営センスがないのです。

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