教えて！住まいの先生

アメリカで生きた虫の早食いコンテスト開催中に死んだ方の死亡の原因はゴキブリと一緒に大量に食べたヤスデの毒の影響だとか言われていましたが、結局は窒息死だったそうです。

いずれにしても昆虫や虫は生で食さない方が無難です。通常は毒のない昆虫なら生きたまま食べてもやがて胃の中で消化されてしまうし、すぐに身体に変調を生じるわけではありませんが、昆虫の体内にはどんな雑菌や病原菌、寄生虫などがいるか分からず、それらが絶対に人間に害を及ぼさないとは言い切れないからです。寄生虫や雑菌にも寄主特異性（特定の種類しか摂食しない、寄生しない性質）が高いものが多いようですが、広範囲の生き物を宿主とする寄生虫も存在しますし、世代交代の早い生物であるため短期間でどのように変化するかも分かりません。

ある種の甲虫類の体内に潜む寄生虫は甲虫症と呼ばれる病気を人間にも媒介しますし、ハエの幼虫の腸内に住み着くことのある寄生虫は人間に蠅蛆症を媒介すると言われています。甲虫症や蠅蛆症に罹ると下痢や腹痛を起こす程度とはいえ、体質によっては合併症を併発するかもしれませんし、ある人は大丈夫でも別の人には危険ということもありえます。まだ見つかっていない寄生虫や雑菌も存在する可能性もありますし、今後どんな寄生虫や雑菌が新たに出現するかは誰にも分からないのです。

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