教えて！住まいの先生

はじめまして。
不動産コンサルタントの田中と申します。

書かれていることだけで判断するのは少々難しいのですが、

滞納額が20戸しかないのに200万円というのは大きいですね。

この債権に対しては、滞納した人（債務者）が所有する区分所有権および建物に付帯する動産の上に先取特権がつくことになります。（区分所有法第７条）。先取特権とは、債務者であるマンション管理組合が、他の債権者に優先して滞納分を弁済してもらう権利のことです。

ですからまずは、買おうとしている物件について、「滞納なし」となっているかどうかの確認をしてください。

買おうとしている物件について滞納がない場合でも、管理費や修繕積立金は、マンションを維持管理していくための大切な資金ですから、仮に滞納がある場合、管理組合（マンション所有者で構成される管理組合）としては、回収しなければならない債権として認識されます。

他のお部屋において滞納が発生し、この滞納を回収できなければ、修繕の際にマンション管理組合（マンションを所有している方々）で肩代わりしなければならなくなる場合もあります。さらに、滞納を５年以上放置していると、消滅時効にかかって請求権が消えてしまうことがあります。

ですから、管理会社に対して、何人の方が滞納しているのか？ これに対して管理組合としてどのような対応をしており、今後どうされるのか？ といったことについて仲介業者を通じて確認しておきたいです。

はっきりしないようなら、選ぶべきではないかもしれませんね。

なお、管理費や修繕積立金は戸数が少ないと割高になる傾向があります。
（管理や修繕にかかる固定費部分を少人数で負担せざるをえないため）

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