教えて！住まいの先生

お話の中に決定的に間違えている点があるように感じます。ご両親は無料で使える便利なアフタースクールシッターではありませんので、ご両親の家の近くに引っ越しても、常時孫の面倒を見て貰える保証はないという点です。

たしかに孫は可愛いので、ご両親はいくらでも相手をしてくれるでしょうけれど、それと養育責任を任せる話とはまた別の話です。養育責任から解放されて、ただかわいがっていればいいだけという立場なので両親は孫をかわいがるのです。

老後は夫婦で旅行に行ったりと楽しく過ごしたいと考えていたご両親には、そちらを優先していただくのが親孝行ですから、必ずしも常時面倒を見てくれる期待はできません。つまり現状を大きく変えるほどの劇的な効果は期待できないということです。

そう考えるとご両親の家の近くに建ててまでも大きな期待を寄せるのは考え物だと思います。ご両親の老後の面倒もみる話とセットでなければ頼めないような頼み事でもありますしね。介護老人の面倒は子育てにくらべたら何倍も大変なことなのでそういうものも視野に入れた長期計画が必要になるかと思います。

住む場所は、たまたまご両親の家の近くに良い土地が見つかったとか、子供の環境には良さそうだといった、総合的な判断で決める話なので、短絡的に両親の家の近くがいいかどうかで決めるようなことではないと感じます。

「鍵っ子」というのはだいぶ古い言葉になっていますが、学童ギリギリでも、そのような支援を最大活用し、共稼ぎの大きなメリットは収入が増えることなのでその資金も活かしながら、必死に乗り切っているのが多くの共稼ぎ家庭の現状かと思います。子供の発育に対する悪影響なら問題ありません。いつもちゃんと子供の方を向いて見ていれば、子供は安心していられます。

セキュリティ会社は残念ながらそれほどの期待はできません。事が起きた後の対応がいくら完璧でもそれでは用が足りませんよね。セキュリティのしっかりした賃貸に引っ越すくらいが今できる最良の方法ですが、持ち家を持つ場合は最初からセキュリティ問題を建築計画に入れた設計をすべきでしょうね。

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