教えて！住まいの先生

ご質問ありがとうございます。

残念ながらあまり価値が見込めない土地があると扱いに困ってしまいますよね。
今年の4月から相続登記が義務化されたため、最低限、他の相続人たちと協議のうえ、どなたかが土地を相続しておく必要はあると考えます。
（国に引き取ってもらうにせよ、親戚に買い取ってもらうにせよ、前提として相続登記は行っておく必要があります。）

名義をご質問者様に変更した場合に想定されるその後の手段と、それぞれのポイントについて整理してみましたので、ご参照いただければ幸いです。

①ご質問者様が所有し続ける
⇓
・山火災や土砂崩れが発生し、周辺住民に対する賠償責任を負うことになる可能性がある
・固定資産税が発生しないとしても、管理のための諸費用（伐採費用等）がかかる可能性がある
・ご質問者様が亡くなったあと、ご質問者様の相続人が同じ問題に直面することになる
※デメリットばかり並べてしまいましたが、もちろん相続だけして、その後何もしなくても何も起きないままで済む可能性はあります。

②国に引き取ってもらう（相続土地国庫帰属制度）
⇓
・上記①のリスクを回避できる
・土地の管理を阻害する樹木などが存在する場合、国の引き取りの対象外となってしまう可能性がある（そのため、山林を国に引き取ってもらうハードルはかなり高いと思われます）

③親戚に買い取ってもらう
⇓
・上記①のリスクを回避できる
・買い手が見つからなかったり、買取価格で揉める可能性がある

なお、上記①～③は相続することが前提になっていますが、このほか、（日数の関係等次第ですが）そもそもお父様の遺産を何も相続しない（相続放棄する）という手段もあります。

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