教えて!住まいの先生

Q 建築家に質問。 高気密高断熱を追求しすぎるとデメリットは発生しますか??

質問日時: 2010/8/26 04:24:42 解決済み 解決日時: 2010/9/9 06:05:14
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A 回答日時: 2010/9/9 06:05:14
kさんが書かれてるよう高気密高断熱という発想は、基本的には北欧やカナダ・アラスカなどの冬の極寒地域の寒さへの対処法を下敷きベースにしています。結構イメージだけのいいとこ取りして中途半端ですけどね。

ですが、日本の場合、北海道など一部の地域以外、寧ろ夏の暑さ(日差し、気温、そして重要な湿度)をコントロールするほうが重要で、高気密高断熱は理論上寒さだだけでなく暑さにも対応しますが、この点はあまり整理されず検討もされて無いのが現状です。

昔の人はなんと言いましたか?「住まいは夏を旨とすべし」そう言ったのは兼好法師でしたね。

高気密・高断熱というのは、閉じきった魔法瓶で「熱や冷たさが逃げないようにしよう」という発想ですが、ある意味非常にムリヘンにに無理を書いたような発想です。しょうがないから次善策でそうしてるとも言えるw

何故ならば、換気をしないと人間は汚れた空気でしんじゃいますし、昔から、冬場は別とし、夏を旨とするなら、最も効果的な熱の下げ方は自然に風を通す事だからです。だから、暑い地域では、屋根への断熱はある程度考慮されますが、壁は機密性を逆に緩めて風通しが良いようにするのが基本的な伝統スタイルです。中東や沙漠地域のように窓が少なく大気熱や日照率が高く直射による外壁の高温化が問題になる地域では少ない開口というのはありますが、それでも空気を流動させる工夫はあります。

私は沖縄が好きなんで良く行きます、沖縄カテで「沖縄って暑いですよね?」という質問を良く見かけますが、大部分の人はイメージで「沖縄は大変暑いです。気をつけてください。」と回答してますが、天邪鬼な私は「沖縄の那覇の夏の最高気温知ってるか?日本の大都市でも下から数えた方が実は早いんだよ(笑)」と揚げ足を取ります(爆笑)。

本日の天気予報、沖縄の最高気温は31℃。yahoo天気予報ではこれを下回るのは主要都市でわずかに仙台と北海道だけです。

実はこれには揚げ足を取るための嘘があって(笑)、沖縄は日によるが全般的に日中も湿度がやや高いので実気温より数度高く感じるのと、日差しが相当強いので日向に出ると日差しの強さで気温が高く感じます。ですから、まあ体感上は同じぐらいなんだけど、全土が海に近い島嶼沖縄では風がやむ事は少ないので風により体感気温低下や体感湿度の低下がある為に影では圧倒的に涼しいです。(だが湿度が高いと死にます。これがモンスーン地域の欠点)

なぜ、脱線したか?ですが(笑)この事は多くの事を示唆してます。昔は、扇風機だけで生活してました。処が卵が先か鶏が先か、日本の建物は耐震上構造的やプライバシーで高気密高断熱でなくても窓や間仕切りなど制限されて開放的に出来なくなりました。屋根や外壁も耐震上や防火上で断熱性に比較的優位な土下葺きの瓦や木材の外壁は出来ないようになります。都会では経済活動で建物が密集します。風は通らなくなります。

又、空調を機械でコントロールし廃熱を外へ捨て始めましたし、舗装や比熱の高い建物の増加で逆に緑被率もへりヒートアイランドが起こります。

これらが複合的に起こり、下手すると中間期でも空調に頼らないと、入ってくるのは暑い風ばかりw風も入ってこない家が量産されます。

そうすると、益々耐えがたくなり、空調に頼ります。益々外は暑くなり、都会の都心部で窓を開けるなど正気の沙汰では無くなってきますw

結局、空調に頼らざるおえなくなってしまうと、空調の効率化を上げる(これが今世間で言ってるエコ)為には、高気密・高断熱化やむなし、と言う話です。ですから、高気密・高断熱のメリットを享受しようとすれば換気も機械で熱交換して窓も開けては駄目です(笑)。窓をあけて風を通すと言う事は高いエネルギーを使って生産した空調した熱(冷)を外へ捨てる事になりますので無駄な事。

どうせ使うなら電気の消費量を少しは少なくしようよ、という次善の策なのです。

じゃ窓開けれる田舎なら?しかし、今の便利生活に慣れた人は年に幾らかは冷暖房のスイッチを入れるでしょう。その時に高気密高断熱なら空調しやすく冷め(温まり)にくい家にはなる。

私は、単純な高気密高断熱は懐疑派ですが、都会の外部環境では中々否定はしにくい。まあ、それでも家の作り方や窓の開け方や植栽するとかで、ほんとの街中でも無い限りは工夫のしようはありますが。

結論を言うなら高気密・高断熱にしといて、ただし、風は通る家にしとけば良いのです(これはやや矛盾する事もあるので難しいんだけどねw)。高気密・高断熱にしとくと、空調をかけないと窓からの日射などで室温が上がって夜も冷めにくいですが、単にこれは窓を開けて1度風を通してやれば(厳密には断熱層の中にある内装材の放射があるが)済む話ですので。
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A 回答日時: 2010/8/26 15:10:28
高気密高断熱は、冬の寒さを効率よく快適にする手法として、北欧や北米の高緯度地域(Coldに分類される地域)からスタートしたものが、だんだん温暖地へも普及してきたという事情があります。北欧や北米の高緯度地域では、夏は窓を開放しておくだけで快適なのでこの高気密高断熱の持つデメリットはあまり見えてこないわけです。

この正反対の地域として熱帯地方、それもHot & Humidと呼ばれる海洋性の熱帯地方では、断熱というのはあまり重要な要素ではないのです。それよりは通風や遮熱が大切で、天井を高くしたり、壁や窓をすかすかにしたり、庇を大きく張り出したりする手法が多く使われます。

こういう風にいうと、いや、熱帯地方でも冷房を効かすためには高断熱にすべきだ、という意見が返ってきます。ここに大きな落とし穴が潜んでいます。それは『暖をとる』ことと『冷をとる』ことの大きな違いへの理解です。理屈のうえでの快適性(温度、湿度)ではなくて生理的なレベルでの人体の反応の話なのです。火を焚いて暖をとることは、現生人類よりもっと古くネアンデルタール人の時代から、言い換えれば最後の氷河期の前の時代から洞窟で使われていた痕跡がありますから、すくなくとも12万年以上前から行われてきているわけです、人体には焚き火から輻射熱がでて、周りの温度が上がって、快適に感じる生理的なメカニズムが出来上がっています。

ところが冷房というのは高々50年の歴史しか持たない方法で、人体はその冷の受け方に当惑している状態といったほうが良いと思います。それを快適と感じる人、それを嫌悪する人、初め快適と感じたが多用して一種のアレルギーというか敏感に拒否反応を示す人など様々です。この冷房という技術が生理的なメカニズムを人体内で獲得するのは、まだまだ何万年も先のことだと思います。それに比べて熱帯地方で人体が順応してきた『冷をとる』方法とは、風を導入して発汗を促し、冷感を得ることなのです。生理的なメカニズムがそうなっているわけです。こういう地方では、風を入れることがメインの冷房であり、どうしても凌ぎきれない猛暑時のみクーラーを補助として使うのが賢明なわけです。

それでは日本のようにColdとHot & Humid が並存している地方(warm & humid 湿潤型温帯、俗にモンスーン地帯と呼ばれている)ではどうすれば良いのでしょうか? 勿論、高気密高断熱にして冬は暖房、夏は冷房を24時間効かせれば問題は解決と考えるエンジニアリング主導的な考え方の人もいるでしょう。でも私は冬と夏とで違う方法を導入しなければならないと思っています。高気密高断熱でかつ、通風に重点をおいた住宅ができなければなりません。それと日本の南の地方では、あまり断熱材を厚くしてかつ冷房を間歇的にしか使わない場合には、逆に部屋が高い温度になってしまい熱が逃げにくくなることも留意すべきです。やはり気候に応じたほどほどの対応が人体にも優しいし、経済的でもあるのです。
以上は、快適性の観点からのデメリットを挙げました。シックハウスやカビ、あるいはそれに関連したアレルギーの問題は、別にありますがここでは省きました。
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A 回答日時: 2010/8/26 13:47:01
快適すぎる、抵抗力が落ちる、なんて否定的な意見って高気密高断熱施工できない、腕のない業者の負け惜しみに聞こえるのは自分だけでしょうか?

とある調査結果によると、気管支喘息、のどの痛み、せき、アトピー性皮膚炎、肌のかゆみは、断熱性能が上がるほどその症状の改善率が上がっているそうです。
研究結果ではなく、調査結果なので信じる信じないは別です。
室内の温度があがり一定になり、結露がなくなりダニ・カビの発生が減ったなどいろいろな要因がからんでいるそうです。
気密もない断熱もない家では内外の温度差と湿度により結露がおき、ダニカビの温床になり、それによって健康リスクが高くなります。
それに抵抗力って家の中で付けるものなのでしょうか?
外にだっていくらでもウィルス・バクテリアはわんさかいますけどね。
木材の呼吸とも言いますが、その呼吸量と放出物ってどうなんでしょうね?
何を吸収して何を放出するんでしょうか?

高気密高断熱を追求すれば、密閉した物になりますので、計画換気は必須になりますね。
そういう観点から考えれば、家の中で有毒ガスが発生した場合のリスクは高くなるのでしょうね。

快適すぎて何が悪いのでしょうか?
夏暑く、冬寒い快適でない家に自分は住みたくはありませんね、冬は特にヒートショックの危険大です。
自分なら快適な家に住みたいです。
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A 回答日時: 2010/8/26 12:14:55
↑こんなところで医者でもない者同士言い合っても正解は出ないでしょ。
不満があるならそういう事を書いてる本の著者たちやネットで発表してるサイトに一件一件持論を武器に怒鳴り込んでやってくださいよ。


空調設備のおかげで快適すぎて体の抵抗力が弱い人間になるというデメリットがあるようです。
中年は別に良いかもしれませんが子育てにはどうでしょうね?
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A 回答日時: 2010/8/26 11:29:49
なぜ日本の住宅は高いお金を払い高気密にするのか疑問に思います。わざわざ高気密にするのになぜ24時間換気にするのでしょうか?高気密住宅が出始めてからシックハウス症候群など人体に悪影響が出てきたような気がします。60歳過ぎの大工の棟梁さんに聞いた時の話ですが日本には四季があり材木も人間と同じく呼吸をしていて柱などに加工されても呼吸していて生きているのだから密閉してしまえば人間と一緒で苦しいと言っていたのが印象的でした。高気密は日本の環境に適していないのかなと思いました。
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A 回答日時: 2010/8/26 09:26:04
今時当たり前のことですね、特に設計士と言うよりは施工技術に掛かってくると思います。
デメリットは機械換気などを止めることが出来ない、換気は止めた途端に悪くなるので十分注意です、ガス器具(室内)石油ストーブは室内の酸素を使うので十分注意ですね。(普通は解放式ストーブは厳重使用禁止です)
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A 回答日時: 2010/8/26 07:45:12
高気密高断熱のデメリットは室内が過乾燥する事です。加湿器などで湿度をコントロールして下さい。
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A 回答日時: 2010/8/26 06:50:30
えせ建築家です

デメリットは窒息してしまう事です!
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