教えて！住まいの先生

はじめまして、建築設計・ホームインスペクション（住宅診断・住宅検査）を行っている建築士の鈴木と申します。

共同住宅（マンション）での騒音問題は悩ましい問題のひとつですね。一般的に考えた場合、壁がコンクリート構造の場合は床も含めて全て鉄筋コンクリートでできていると思います。

低層であれば床を別の構造とすることも可能だとは思いますが、なにかしらの理由が無ければ通常は同じ鉄筋コンクリート構造を選択すると思います。

床を踏んでみてコンクリートの感覚が無いとのことですが、マンションの床仕上げの方法としては主に２種類の工法があります。

●直床工法
コンクリート床の上に直接フローリング等を張ります。ただし、最近はフローリングの裏にクッションが貼られている場合が一般的だと思いますので、歩くと少しふわふわした感じがします。

●２重床工法
コンクリート床の上にもう一度床（下地）をつくってその上にフローリング等を貼ります。この場合フローリング等の下はコンクリートではありませんので歩行感として硬い感触はしないと思います。

お住まいが分譲か賃貸かは解りませんが、たぶん構造としての床はコンクリート構造になっており、その上に上記のどちらかの工法で床が仕上げられていると思います。

また、上下階の騒音対策としては、コンクリート床の厚みやフローリング等の仕様によって遮音性能が変わってきます。もし、設計図を（管理組合等で）確認できるようであれは床の構造を含めて確認してみてはいかがでしょうか。

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