教えて!住まいの先生

Q 狭小住宅の建売りについておしえてください。狭小住宅の3階建のビルトインガレージは耐震が弱いから止めた方が良いでしょうか?

主人の仕事帰りが深夜の為、タクシーでも帰りやすい目黒区、世田谷区、大田区のエリアが良いのですが、目黒区、世田谷区、大田区ですと、お値段が高いのに「狭小にも程がある?」と思うくらいの狭小住宅で3階建てビルトインガレージばかりでした。同じ予算の新築で2階建てを探すと郊外になり通勤に難ありでした。狭小住宅+3階建て+ビルトインの三拍子揃った新築建売り住宅ですと耐震安全性、住み心地、使い勝手の問題点は、如何なものでしょうか?先週末に立地と予算で気に入った新築が見つかりまして、結論を出す局面を迎えております。様々な角度から注意点も含めて至急ご教示願います。
質問日時: 2015/2/3 16:38:46 解決済み 解決日時: 2015/2/5 00:44:20
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ベストアンサーに選ばれた回答

A 回答日時: 2015/2/5 00:44:20
狭小住宅の建売についてとのことですが、一概に全ての狭小住宅の3階建ビルトインガレージが危険とは、言えません。

ビルトインガレージの3階建て狭小住宅の耐震についてお話させていただきます。

私どもでは、新築住宅であっても3階建ての建売り住宅であれば、『耐震診断』の実施を推奨しています。

一般財団法人日本建築防災協会が推奨する耐震診断では、建物の「壁の強さ」と「壁の配置バランス」を計算します。

一概にビルトインガレージの狭小住宅が危険というものでは無く、建物の形、間取り、設計により耐震性能が個別に大きく異なります。

ビルトインガレージの物件では、車庫侵入口(1階の道路側)に壁面がほとんどありません。

耐震診断では、壁の強さと壁量のバランスが重要ですのでビルトインガレージでは、1階の一部の壁量が非常に少ない為、耐震強度を計算上クリアする為に小さな耐力壁を加えるなど「ギリギリ」で基準をクリアしている場合が多いのです。

木造2階建て(延床面積500㎡未満)では、未だに構造計算の義務付けはありませんが、一般的に木造3階建ては、建築確認申請時に構造計算をされているから安心と言われています。

しかし、新築分譲住宅が「ギリギリ」で基準をクリアということが問題だと私は考えます。

耐震診断では、築年数経過とともに劣化係数という数値も考慮しますが、新築時では、この劣化係数を考慮しません。

新築の時点で「ギリギリで基準をクリア」ということは、例えば10数年後に劣化係数を考慮して再び耐震診断した場合、当初の基準を下回る可能性が高いと言えます。

特に東京23区内(目黒区、世田谷区、大田区、杉並区、新宿区、渋谷区、中野区、練馬区、板橋区など)には、ビルトインガレージ3階建の新築分譲住宅が多く存在していますので注意が必要です。

新築分譲住宅をご購入する際には、2階建てや3階建てに限らず、どの程度余裕をもって耐震基準をクリアしているかを確認する為にも、住宅購入の契約前に耐震診断を実施することは重要だと私は考えます。


都心の狭小住宅の建売りで耐震問題以外の注意ポイントをいくつか挙げさせて頂きます。

1.エアコンの室外機の設置場所の確保
2.給湯器の排気口の方向
3.離隔距離によるメンテナンス性
4.斜線制限に伴う母屋下がりによる使い勝手の悪さ
5.斜線制限に伴う母屋下がり回避の為の1階フロア部分を下げる事による弊害

これらの問題点などは、広告や間取り図面で把握出来ない事が多いので直接現地を確認して十分に検討する必要があります。

狭小住宅やビルトインガレージの建売り購入の注意点については、以下で詳しくご説明していますのでご参照下さい。
http://0systems.web.fc2.com/


また、建売り住宅では、地元工務店などの注文住宅に比べると、『出来の良い建物』と『出来の良くない建物』の差が大きい場合がありますので注意が必要です。

特に量産型のローコスト分譲住宅の全般に言えることとして、1号棟は、『出来の良いアタリの建物』でも隣の2号棟は、『出来の良くないハズレの建物』という可能性もあります。

建売りは、1棟1棟の仕上がりにバラツキがある場合があるので『1棟1棟を確実に見極める』という事が大事だと思います。

例えば、巾木(はばき)や廻り縁(まわりぶち)などの部屋の入隅部分(部屋の隅っこのことです)を見ると、雑な大工さんでは、隙間が大きい場合があります。

また、これら巾木や廻り縁を留めているフィニッシュネイル(隠し釘)も雑な大工さんでは、釘の頭が目立っている物件もよく見かけます。

フィニッシュネイル(隠し釘)の頭が飛び出している場合は、見た目だけの問題で無く、引っかかって怪我をする場合もありますので非常に危険です。

これだけでも内覧時に注意して見ると『出来の良い建売』と『出来の良くない建売』の見極めの参考になるかもしれません。

パワービルダー系の分譲住宅の特徴や注意点は以下で詳しくご説明していますのでご参照下さい。
http://kunkun2103.web.fc2.com/#6

結論といたしまして、新築分譲住宅では、「ビルトインガレージの狭小住宅だから・・・」や「会社名やブラントイメージが良いから・・・」で選ぶのでは無く、内覧の際は、建築に詳しい人に同行してもらい『出来の良いアタリの建物』と『出来の良くないハズレの建物』を1棟1棟見極めて、契約前に耐震診断を必ず実施してから購入するという事が大切だと私は考えます。
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質問した人からのコメント

回答日時: 2015/2/5 00:44:20

ビルトインガレージの3階建ての購入は吟味した方が良さそうですね。
みなさまご回答ありがとうございました。

回答

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A 回答日時: 2015/2/4 01:24:32
まず狭小地3階建てビルトインガレージで耐震性を気にしたら住めません。

RCや鉄骨ならまだ良いですが木造や2x4はアテになりません

間取りをアップしてもらえたら具体的に判断できますけど・・・

まずビルトインガレージの狭小地では接道部の耐力壁はほとんど

無い事が多いので心配です。

ちなみに3階建ては構造計算をしますが構造計算したから安心は

間違いです。 構造計算することで建築基準法をクリアしている

ことを証明するわけですが100%ギリギリでは意味がありませんよね

簡単に耐震性といいますが狭小住宅では狭小間口側の大開口(ビルトイン)

は構造計算すればわかりますが相当不利であることがわかります。

仮にY方向(南北)を基準法150%超えていてもX方向(東西)が100%

ではX方向の揺れに対してはまともではありませんよね。

建売ですから構造計算書はあるはずですから狭小間口側を注意して

チェックさせてもらってはどうでしょうか

耐震等級2 3階建て住宅の全壊動画
http://video.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&p=%E9%95%B7%E6%9C%9F%E5%84%AA%E8%89%AF+%E5%80%92%E5%A3%8A
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A 回答した人: 林 清隆 さん 回答日時: 2015/2/3 22:59:18
専門家
はじめまして、ホームインスペクション(住宅診断、住宅検査)を行っています、建築士の林と申します。どうぞ宜しくお願い致します。

耐震性については前回答者の方が書かれている通り、ビルトインガレージがあるからといって問題があるとはいえません。ただしどの程度の耐震性を求めるかということになると(住宅性能評価)、木造2階建てでは難しくない耐震等級3も、ビルトインガレージ付きの木造3階建てでは対応していないこともあります。耐震性の高い建物を希望されるのであれば、購入予定の物件の性能を調べてみるとよいと思います。

その他、省エネ性能など、耐震性以外の基本性能についても気にしてみるとよいかもしれません。

使い勝手については水周りが何階にあるかがポイントになってくると思います。洗濯物や就寝後のトイレなど、生活動線に階段の上がり下りが入ってくることが気にならないか、チェックしてみることをお勧めします。

以上、ご参考になれば幸いです。
追加のご質問がありましたらお気軽にどうぞ。
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A 回答日時: 2015/2/3 19:42:04
三階建は建築確認で構造計算書を提出することになっていますので問題ありません。

過去問題になってから改善されてます。
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