教えて！住まいの先生

完成後の見た目、素人では欠陥工事、手抜き工事の判断が分かり難い工事なので、各材料メーカーや相談サイトからのご指導を受け、何社からの見積りや商談の過程で知識を付け、業者選びに細心の注意を払って来ましたが、残念ながら結果として不信な施工内容が幾つか有り、心配しています。
話しは長くなり申し訳ございませんが業者選びから順にご説明致します。
当方の建物は築21年目のＡＬＣ板、ヘーベルハウスです。一戸建て住宅の初めての塗り替えです。
ハウスメーカーでの施工は工事管理の精度と施工品質に対しての責任や建物に合った独自の材料品質は安心できますが、実際に施工される職人は協力会社の職人達でハウスメーカーから厳しいコストダウンを要求され、何処かで帳尻を合わせないと利益が確保出来ない現実で、しかも驚く程、多額な工事費用なので、ハウスメーカーでの施工は見送りました。
そこで、中間マージンを省き、日本ペイントやオート化学工業等のメーカーに材料選定や施工方法等の、ご指導を受け自ら知識を付け直接業者を探しました。

業者選定の条件を

1、地域密着型の実績や経験豊富な施工店
２、自社施工で安心出来る保証体制。

３、重要なシーリング工事だけは専門業者の施工(外注)。

４、塗装工程に於いて下地処理を最も重要視していますので、入念に処理される業者。

以上の条件で1年以上も悩み探したのが、今回の業者でした。
細かい客だなぁと何社かの業者側から商談を断られたケースも有りましたが、今回の業者は此方からの疑問点や質問に誠実に対応されたので、信頼できると判断し、条件も全て当てはまり契約しました。
契約前の打ち合わせで、此方からの要望としまして、

1、今回の改修工事の目的としての考え方を伝えました。

ヘーベルハウスの建造物は適切な管理で60年のロングライフ住宅である為、建物の寿命を60年と仮定すれば今回の改修工事を含め最低でも２回の改修工事が必要となります。次世代に多くの負担も背負わしたくないので、これからの20年後の改修工事まで建物の維持に影響を及ばさない為に以下の事を指示しました。

Ａ、ヘーベルハウスの外壁改修工事には、シーリング打ち増しで15年耐久仕様とシーリング打ち替えで30年耐久仕様が有ります。今回は、その15年耐久仕様と同等以上の材料と工事内容を選択します。外壁塗料は日本ペイントのパーフェクトトップ(アクリルシリコン)で重要な下塗りはマスチック工法。
シーリング材は超耐候のオートンＴＦ2000で上からの塗膜が必要としない(サイディングも可能)高級品です。
付帯部分(雨樋、シャッターBOX、玄関枠)の塗料はフッ素。

Ｂ、ＡＬＣ板と挙動が違うサッシ枠周りと雨水がたまる横目地及び老化の激しいところはシーリング打ち替えで依頼し、また、シーリングの性能を発揮するにはボリューム(厚さ)が重要なので、最低でも約5ミリ以上が必要で確保出来ない目地は打ち替えと指示しました。

Ｃ、特に下地処理は時間をかけて入念にお願いします。


２、シーリング工事には特に気を使ってますと意思を伝え、また、シーリング工事についての注意点を伝えました。

Ａ、ヘーベルハウスの住宅はマンションやビルとは違い、防水性を考慮して３面接着のノンワーキングジョイントです(ハウスメーカー側からの説明)。シーリングの撤去はかなりの技量と根気が必要で職人の気質が左右されます。
ヘーベルハウスの建造物はシーリングが生命線です。なのでシーリング工事の品質は特に神経質になっています。

長くなりましたが、以上が契約前の打ち合わせ内容です。

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