教えて！住まいの先生

tatatayoukoyoukoさん

はじめまして、ホームインスペクション（住宅診断、住宅検査）をしている建築士の柴尾と申します。どうぞ宜しくお願い致します。

物件見学に行かれるのですね。

①まずは、通風、採光や窓から見える風景、逆に見られるプライバシー等を含めトータルで居心地の良い家か確認することをお勧めします。気に入った物件とのことですが図面で想像した通りではない点もあると思います。

②次に周辺環境をご確認すると良いと思います。図面を拝見していないので違う点があるかもしれませんが、隣家との距離関係や、敷地に接する道路の状態や交通量、電柱や街路灯の位置、ごみ収集場所等について確認しておきましょう。個人ではどうすることもできない部分ですが快適に生活するためにはとても大切な要素です。

③その次に住宅の仕様、特に断熱性能や耐震性能など、直接の見栄えとは関係ない部分の性能がしっかりしているかどうかの確認は重要です。これらについては住み始めてからではなかなか改善しにくい部分です。

④最後に玄関や窓、キッチンやトイレなどの設備の性能や仕上げに不満がないか確認しましょう。また、オプションを確認することも大切です。（網戸や防犯上のシャッターなどがオプションという建売住宅もあります。）
玄関ドア・サッシ・建具など動かせるものは動かしてみましょう。また、床下や屋根裏などに点検口があれば覗いてみましょう。その際、懐中電灯があると便利です。

⑤不動産会社に確認すべき点としては、地盤調査報告書や確認申請書や検査済証等がきちんと整っているか、図面は全てもらえるか、確認しましょう。また、お引き渡し後、定期検査の時期や頻度などのアフターフォロー体制がどうなっているかを不動産屋さんを通じて売主様（施工会社様）に確認することが大切です。

大切な住まいですので十分納得したうえで決定すべきでしょう。
しかしながら、建物の専門的な部分までご自身で確認するのは少々ハードルが高いかもしれません。そのような場合は第三者機関に住宅診断を依頼するのも良いかと思います。

以上、簡単ではございますが、ご参考にして頂ければ幸いです。

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