教えて！住まいの先生

ホームインスペクター（住宅診断士）の田村と申します。

築4年程度経ってくると、壁紙にひび割れが入ってくることはよくあります。ひび割れを埋めることはDIYでも問題ありません。
ただ注意しなければならないのは、ヒビは何か大きな不具合の前兆になっている可能性もある、ということです。

いくつかひびの原因は考えられますが、特に怖いのは、不動沈下等で建物が傾いている、雨漏りで壁の中が湿っている、などでしょう。

ひびが特定の場所に多い、ひびに一定の法則がある、などがないか、よく観察してみてください。


とはいえ、上記のような大きな問題が発生していることは稀です。
ほとんどの壁紙のひびは、壁紙を貼っている石膏ボードの継ぎ目で割れていたり、壁紙の継ぎ目が自然とはがれてしまうことが原因です。
それらの場合は、建物の機能面に問題があることは考えづらいので、DIYなどで補修してもよいでしょう。

DIYをする場合は、まずは目立たないところで練習し、数日間観察してみてください。補修材の色があっていなかったり、キレイに補修できていないと、かえって目立ってしまったり、すぐ同じところが剥がれることもあります。

また、石膏ボードの継ぎ目でひびが入っているときは、同じ部分がひび割れる可能性が高いです。
気になる場合は、継ぎ目を補強するシートや、石膏ボードを留めているビスを増やす、などの対策が有効な場合もあります。
そういったことが必要な場合は、プロに頼みましょう。


ご参考になれば幸いです。

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