教えて！住まいの先生

こんにちは。都内で不動産経営をしている者です。

１）海外の銀行はマネーロンダリングなどの犯罪資金洗浄リスクを回避するため、海外への送金限度額を設定しているのが普通ですが、その限度額を超える送金の場合、ワンタイムの送金なら事前に届け出て、審査を受けておけば、指定日に送金を「開始」することができます。

２）ただ、海外からの送金の場合は、その海外の銀行と受け取り側の日本の銀行間に中継銀行が入るケースもあるので、送金⇒受取までに日数が2～5営業日かかることが多く、不動産取引の場合、着金確認してからでないと引渡書類（登記識別情報など）を売主から買主に渡せないので、日本の銀行間ですと通常は送金⇒受取が1時間以内にできるのが普通なので、不動産決済の同時履行（お金の受取と権利情報の引渡が同時であること）の原則に基づいた取引ができるのですが、海外の銀行からの送金の場合、売主は着金確認しないと権利情報を渡さないので、買主が最悪、売主にお金を持ち逃げされるリスクを持ちます。

★上記のようなリスクを回避するには、
➀仲介を超大手不動産会社などにして、事前に、買主が不動産仲介会社の口座に送金し、預り証をもらう契約を買主と仲介会社で締結して、決済日に売主の口座に仲介会社経由で振り込んでもらう。
②買主が日本に口座つくり、事前に自分の日本の口座にお金を移しておく。（日本に住む予定なら、日本の銀行口座は必要になりますので②でも良い訳です。）
などの方法があります。

以上、ご参考になれば幸いです。

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