教えて！住まいの先生

新築でエコキュートを導入してオール電化にするのですね。札幌なら必ず寒冷地仕様の導入することになります。室内に貯湯ユニットを、室外にヒートポンプ（室外機）を設置します。このヒートポンプなどにヒーターが入っていて、氷点下でも使用できるようにする仕組みです。ヒートポンプの環境がマイナス10度以下になるので、寒冷地仕様でないと使えません。またヒートポンプを高い位置に設置しないといけません。雪に埋もれないようにする設置機器の上に置くような感じになります。
次に太陽光と併用ですね。太陽光パネルを設置すると屋根の形状が、「への地屋根」か「三角屋根」に限定されますよね。「無落雪屋根」だと効率的な太陽光パネルの設置が厳しく、雪の反射光も得られないので、設置している方は聞いたことはありません。「への地屋根」か「三角屋根」で落雪した雪の敷地と隣地への雪対策を考えると、かなりの余分な敷地が必要かと思いますが大丈夫ですか。雪の重みも考慮するので、通常の寒冷地住宅よりも丈夫な構造にしないとパネルを十分に載せることができないと思います。通常のパネルではなく、耐雪使用のパネルになるので価格も重さも高くなります。何枚（何平米）載せて何ワット発電できる計画までは聞きませんが、通常の本州仕様のパネルの場合、雪でパネルの損傷による補修費を考えると赤字になるケースもあるので、あまり住宅メーカーは以前に比べて設置を薦めないと思うのですが、大丈夫ですか。希望すれば売り上げにつながるので拒否はしてきませんが、実際に設置している方の話は聞かれましたか。設置したはいいものの、数年で雪と凍結（凍上現象）で修理が必要になり使えなくなったという話も聞きますので、よく実際に付けた方の話を聞く方が良いかと思います。少しでも電気代を節約しようと思って設置したが、凍上現象で壊れて修理代の方が電気代よりも高くつくって話も聞きます。
寒冷地仕様のおひさまエコキュートは「長府製作所」の製品であったと思います。他の会社で製造していないってことは需要がない証拠で、エコキュートと太陽光を別々に設置して給電させないと寒冷地でうまく動作しないからと聞いたことがあります。またヒートポンプ温水暖房システムで室内暖房をすることになると思うのですが、長府のおひさまエコキュートが対応できているかを確認してください。寒冷地エアコン対応で各部屋に設置などという本末転倒にならないかが心配です。
最後に北5西17のSTVハウジングプラザ北円山に、北電のエコキュートや太陽光発電専門のショールームがあります。すでに建築する住宅メーカーに相談をされているのかもしれませんが、エコキュートや太陽光の売電先は北電になります。セカンドオピニオン的な相談をしてみて、今計画されている太陽光パネルの提案やエコキュートの提案と、質問者さまが実施してみたいことができるのか。値段がどれくらいになるのか。相談は事前予約が必要ですので、予約して確認されてはいかがでしょうか。知恵袋だと本州の方のアドバイスで混乱してしまう可能性があるので、経験豊富な北電のショールームスタッフが一番適切なアドバイスをしてくれると思います。

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