教えて！住まいの先生

はじめまして。ホームインスペクション（住宅診断・住宅検査）を行っている辻と申します。
住宅販売の経験もある、子持ちの主婦の建築士です。

物件がいいのはわかっている…
でも、どうも気持ちがのらない…

実はたくさんの方が経験されています。

どういう方が多いかといえば、いい物件がたまたま見つかったとしても、ご自分たちが『いま家を買わないと！』というタイミングでは『ない』方です。

プロの不動産屋さんが土地を探していたとします。彼らは常に『買いたいタイミング』なわけなので、とにかく物件の情報の良し悪しで購入を決めます。

ですが、ご自宅となれば、お嬢様のご進学が少し先であるように、いい不動産との遭遇とご自分たちの状況が合わないことがあります。

物件を優先するのか、タイミングを優先するのか。難しい判断です。

ただ、家は住んだら楽しい場所であってほしいので、住み始めてから些細なことで家に不満を感じたときに『やっぱりあのとき慌てたからこうなるのよ！』と思ってしまうよりは、『まあ、気に入ってるからこのくらいは仕方ないか』と思えた方がいいですね。

どちらの感想も、その些細な不満に対する『言い訳』なのですが、そういうときに限ってふと、引っかかっていることは出るものです。

タイミングの不安に対して、場所やマンションから一戸建てに移ることにメリットを感じる場合は、後者の『でも、まあ、いいか！』という気持ちになる可能性はあるでしょう。

迷いに迷った結果、購入を踏み切った方もいれば、見送った方もいますから、最後はご家族でのお話し合いで納得して決めるしかありません。

そこで大事なのは、プロの不動産屋さんみたいに『掘り出し物は買っておく』考え方ではなく、家族の楽しみのために買うのだというのをご家族で共有しておくことです。

よく、不動産との出会いは、夫婦の出会いのように『縁』であると言われます。情報や理論だけでは決まらないからなのでしょう。

抽象的なコメントとなりましたが、参考にしていただければ幸いです。ご家族で楽しい生活を送ってくださいね！

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