教えて！住まいの先生

国の補助金について、大きく誤解があると思いますので、それを指摘させていただきます。
省エネ部材を取り付けた新築やリフォームでは、国の補助金が出るケースがあります。
しかし、建築基準法通りの家ですと、補助金はもらえない代わりにそれなりに安くできるのです。
例えば、断熱サッシで樹脂アルミ複合サッシでペアガラスを使ったサッシと断熱性への考慮がないアルミだけで出来たサッシとは当然価格差があります。
その価格差を補助金である程度は埋めようとするのが補助金なのです。
もちろん、高断熱など省エネが進んだ家は先行きの光熱費が安く済むのだから、そのあたりを鑑みて高額になってもそれら省エネ設備にした方がいいのだ、と考える人たちは別です。
単に補助金がいくらもらえるからその分はお得なのだ、と考えるのは早計なのです。
補助金とは無縁なローコスト住宅も十分検討に値するのです。

あと、リフォームとかリノベーションで最大の障害は耐震性です。
古い家との事ですが、１９８１年以前の家を耐震診断をしますと、評価が0.3とかと出る場合があります。
これを補助金が出る基準の1.0とか0.7とかにするには、それだけやると５００万円以上かかります。
鉄筋がない基礎の補強とか、とりあえず住むのには関係のないところに費用はかかります。
ですから、予算がない中でリフォームでと考える場合、耐震性がない事は気にしないという覚悟が必要だと思っています。
逆に言うと、耐震性を気にするなら新築だという事です。

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