教えて！住まいの先生

住宅用ではありませんが、太陽光発電設備の設計 他をしています。

>一戸建ての家に、太陽光パネルを設置しようか、迷っています。
新築時（設計段階）に設けるのであれば良いですが、既に建っている住宅に載せるのはあまりお勧めしません。
何故なら、太陽光パネルは基本的に南側（屋根の片側）に設置します。
つまり、片方の屋根に重量物が24時間365日載る訳です。
メーカー型式により色々ですが、仮に1枚30kgのパネルを10枚載せるとなると、それだけで300kg。それ以外に金具、ケーブル等々、屋根の片方にだけ400kg程の錘が加算されるのです。
ご自宅の屋根、柱、梁、それだけの設計時には無かった荷重に耐えられますか？
耐えられなければ、床や柱が傾き、窓やドアが閉まらなくなり、最悪は耐震強度が持たなくなって、建替えをしなくてはならなくなります。

それを確認するには、その住宅を設計建築した設計事務所に耐震強度設計確認を行う必要が有ります。（有料）
設計士が「問題ない」と回答すれば、設置は可能です。

>太陽光パネルを設置すると、屋根を痛め易く、雨漏りをする事もあると聞いています。
三流・素人施工会社は、屋根に釘やビスを使って穴を開けて、パネルの金具などを固定しようとします。
それが原因で屋根が傷み、雨漏りを発生させます。
そういった業者は「コーキング材を使っているから大丈夫」等と言いますが、全くの嘘です。コーキング材は1年もすればボロボロになり、役に立ちません。

>また、対象の家の屋根ですが、ガルバリウム鋼板素材の為、10年から15年に一度は、塗装しないと、錆びてしてしまうらしいのですが
太陽光パネルの寿命は、凡そ10年です。
その時にパネルを撤去し、塗装工事、そして新しいパネルに付け替えれば良いでしょう。

追伸
雪国での屋根の雪下ろしを知りませんか？
屋根の片側づつ雪を降ろすのではなく、両側同じくらいづつ降ろしていきます。
それは、建物に片側だけの荷重をかけると傷みやすいからです。
参考までに。

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