教えて！住まいの先生

○広いリビングでの温水床暖房
○浴室乾燥機
この２つをぜひ使いたいと言うのなら、電気よりもガスをおすすめします。

まず電気の温水床暖房はエコキュートなどで対応していますが、割安の深夜に沸かしたお湯を利用して暖房しますので、広い範囲に敷設すると「湯切れ」をおこしがちです。広いLDKには向きませんね。昼間に沸かし直しをすると割高になります。また深夜割引のある契約出なければ、今度は電気給湯器（エコキュート）の電気代が高くつきます。他に蓄熱式床暖房と言う方法がありますが、これも夜間にためた熱を床下で放熱するものです。
また電気の浴室乾燥機はほとんど役に立ちません。入浴時の暖房がわりにちょっと使えるかなという程度です。

なお、床暖房は床面の７割程度に入れると部屋全体の暖房にもなります。もちろん部屋の隅や家具を置く場所には入れなくていいのですが、うちは部屋の周囲40センチぐらいを残して全面に敷きました（LDです）。 普段使う部分はほとんど床暖房が入っているので、使い心地がいいですよ。部分的に入れるぐらいなら15畳以上入れられることをお勧めします。

で、熱源である給湯器ですが、床暖房をメイン暖房とされるならエコウィルもいいかもしれません。これはガスで発電させその排熱を床暖房、浴室乾燥機、そしてお湯を沸かすのに使いますので、それらの使用量が多いほど発電量が多くなってメリットが出ます。

また冬場はまず床暖房に排熱が利用されるので床暖房を長時間つけているとそれだけ発電時間も多くなってメリットが出ます。
一般家庭で1年間の発電量は3～4万円ぐらいですが、うちは床暖房を10時間以上つけているため6～7万円ほどになります。

エコウィルとエコジョーズの価格差が30万円ほどありますので、たとえば年間4万円発電するなら10年以内でその差額が回収できますので、つけてもお得かと。しかしお湯の使用量が少なく床暖房もないとなるとエコジョーズの方がいいと言う場合もあります。
給湯器の寿命が10～15年と言われますので、メリットが出ても10年ぐらいで差額がカバーできないとつける意味がありませんね。

ただエコウィルは必ず1kWを発電しますが発電した電気を売ることはできません。が、太陽光発電をつけると「太陽光で発電した電力は売り、その間の自家消費分はエコウィルでまかなう」という使い方ができます。昼間不在でも冷蔵庫などの消費電力はかかりますし、太陽光での発電量が少なくなった時もエコウィルでお湯を沸かしだすと「売電にまわせる電力が増える」と言うことになります。
また太陽光発電とエコウィルで昼間の消費電力をまかない、かつ昼間不在がちならば、昼間に少々割高になっても深夜電力がグンと安くなる「深夜割引契約」を使う手もあります。うちはオール電化ではありませんがその契約にして、通常契約よりも電気代が少なくなっています。（夜11時～朝7時までが通常単価の３分の1程度）

正直ガスはオール電化にするほどランニングコストが劇的に安くなる！と言うことはありませんね。(^_^;)
ランニングコスト優先ならばオール電化かもしれませんが、「床暖房」「浴室乾燥機」を重視されるならエコウィルかエコジョーズですね。なお、コンロで使用するガス、電気は、長時間は使いませんのでさほど影響はありません。ガス併用でもIHクッキングヒーターの使用はありだと思います。ただしコンロをガスにすると割引が多くなったりします。

ただ他の回答者さんがおっしゃるように、エコウィル、エコキュート、太陽光発電はそれなりに導入費用がかかります。太陽光発電などは設置条件と価格によっては損になることも。一番イニシャルコストが安くあげられ、一か八かの賭けをしなくても損はないのはエコジョーズです。

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