教えて!住まいの先生
Q 和室の床がぷかぷかするので畳下の合板を新しくしようと思うのですがその際断熱材を施すかどうか悩んでいます。スタイロホームという断熱材だと思うのですが貼ることによって湿気が増えたりしないでしょうか。通気性
が悪くなったりしませんか?
そもそも古い建物ですので基礎はコンクリートでなく土のような感じです。
そもそも和室なので畳で下からの冷気はあまり感じないのですがついでなのでやった方がいいと言われて悩んでいます。詳しい方お教え頂きたいと思います。宜しくお願いします。
そもそも古い建物ですので基礎はコンクリートでなく土のような感じです。
そもそも和室なので畳で下からの冷気はあまり感じないのですがついでなのでやった方がいいと言われて悩んでいます。詳しい方お教え頂きたいと思います。宜しくお願いします。
ベストアンサーに選ばれた回答
A
回答日時:
2022/4/8 19:33:20
質問文には、地盤はコンクリート仕上げではなく土壌のままだそうですが、それが湿っているとかの記述はないので地盤は乾いており、合板を劣化させたのは室内側からの水蒸気が畳と合板の間に溜まりこんだことが原因だと推定してお答えします。
畳というのも最近の断熱畳でなくて藁の畳床を使った本畳でも立派な断熱材なのです。確かに最近の断熱材ほどの性能はありませんが、そこそこに断熱しますので、温暖地では畳の部屋の床には別途断熱材を施工しない場合も多いのです。
さて、昔の様に杉のバラ板を使った床下地の代わりに省力化で合板の床下地が和室にも使われるようになってから、結露問題が発生する様になりました。水蒸気を容易に吸収、透過する畳を通過した水蒸気は、それが抜けにくい合板のところでストップしてしまい、そこが床下温度近くまで冷えているために結露してしまうわけです。これは繰り返し起きますので、最後には合板がぶかぶかになってしまうのです。
さてお宅の場合は、床下地合板を取り換える改修ですので、良い機会ですので、合板の下の、根太? 大引き? 間にスタイロを入れるのは大変賢明な選択です。合板下地の下にそれに密着する形でスタイロが入れば、熱抵抗の大部分はスタイロが負担してくれる(=合板部の温度が遥かに高くなる)ので合板上面が露点温度に達する頻度はかなり減ります。
ですので、スタイロを入れることは、間違いなくお勧めですね。
っま、言葉だけでは半信半疑かも知れませんので、もう少し具体的に検証してみましょう。
1.条件
●お宅の畳は断熱畳ではない、稲床の本畳厚さ55㎜とする。
●合板は根太工法で15㎜厚とする
●スタイロフォーム (XPS 1bc)を50㎜入れる場合と、25㎜入れる場合と、入れない場合の3ケースとする
●冬季の外気温0℃時の床下温度はおよそ6℃とする
●室内温度は20℃とする
2.熱抵抗分布 単位 m2K/W
ー室内側表面熱伝達抵抗 0.15
ー本畳55㎜厚熱抵抗 0.786
ー床合板15㎜熱抵抗 0.094
ースタイロ50㎜厚熱抵抗 1.206
ースタイロ25㎜厚熱抵抗 0.602
ースタイロ無しの熱抵抗 0.000
ー根太部60x40㎜熱抵抗 0.066
ー床下側表面熱伝達抵抗 0.15
ー合計熱抵抗値 2.452 (スタイロ50㎜)
ー合計熱抵抗値 1.848 (スタイロ25㎜)
ー合計熱抵抗値 1.246 (スタイロなし)
3.合板上面温度
表面抵抗+本畳の合計熱抵抗が0.936であるので、
合板上面温度は、
●スタイロ50㎜の場合
20-(0.936/2.452)x(20-6)=14.7℃
●スタイロ25㎜の場合
同様に=12.9℃
●スタイロ無しの場合
同様に=9.5℃
通常冬季、本州以南ですと、かなりの水蒸気発生が室内で起きるとか、換気を怠ったりしなければ室内の露点温度が15℃程度になることは滅多にないので、50㎜厚のスタイロが入れば十分に安全になると言えます。
まあ、室内干しをしたり、鍋物を頻繁に行えば達することもありますが、頻発するわけではないので。
25㎜厚ですと、少し不安ですね。いわんやスタイロ無しではかなりの確率で結露しますね。
以上が当方の判断根拠です。
畳というのも最近の断熱畳でなくて藁の畳床を使った本畳でも立派な断熱材なのです。確かに最近の断熱材ほどの性能はありませんが、そこそこに断熱しますので、温暖地では畳の部屋の床には別途断熱材を施工しない場合も多いのです。
さて、昔の様に杉のバラ板を使った床下地の代わりに省力化で合板の床下地が和室にも使われるようになってから、結露問題が発生する様になりました。水蒸気を容易に吸収、透過する畳を通過した水蒸気は、それが抜けにくい合板のところでストップしてしまい、そこが床下温度近くまで冷えているために結露してしまうわけです。これは繰り返し起きますので、最後には合板がぶかぶかになってしまうのです。
さてお宅の場合は、床下地合板を取り換える改修ですので、良い機会ですので、合板の下の、根太? 大引き? 間にスタイロを入れるのは大変賢明な選択です。合板下地の下にそれに密着する形でスタイロが入れば、熱抵抗の大部分はスタイロが負担してくれる(=合板部の温度が遥かに高くなる)ので合板上面が露点温度に達する頻度はかなり減ります。
ですので、スタイロを入れることは、間違いなくお勧めですね。
っま、言葉だけでは半信半疑かも知れませんので、もう少し具体的に検証してみましょう。
1.条件
●お宅の畳は断熱畳ではない、稲床の本畳厚さ55㎜とする。
●合板は根太工法で15㎜厚とする
●スタイロフォーム (XPS 1bc)を50㎜入れる場合と、25㎜入れる場合と、入れない場合の3ケースとする
●冬季の外気温0℃時の床下温度はおよそ6℃とする
●室内温度は20℃とする
2.熱抵抗分布 単位 m2K/W
ー室内側表面熱伝達抵抗 0.15
ー本畳55㎜厚熱抵抗 0.786
ー床合板15㎜熱抵抗 0.094
ースタイロ50㎜厚熱抵抗 1.206
ースタイロ25㎜厚熱抵抗 0.602
ースタイロ無しの熱抵抗 0.000
ー根太部60x40㎜熱抵抗 0.066
ー床下側表面熱伝達抵抗 0.15
ー合計熱抵抗値 2.452 (スタイロ50㎜)
ー合計熱抵抗値 1.848 (スタイロ25㎜)
ー合計熱抵抗値 1.246 (スタイロなし)
3.合板上面温度
表面抵抗+本畳の合計熱抵抗が0.936であるので、
合板上面温度は、
●スタイロ50㎜の場合
20-(0.936/2.452)x(20-6)=14.7℃
●スタイロ25㎜の場合
同様に=12.9℃
●スタイロ無しの場合
同様に=9.5℃
通常冬季、本州以南ですと、かなりの水蒸気発生が室内で起きるとか、換気を怠ったりしなければ室内の露点温度が15℃程度になることは滅多にないので、50㎜厚のスタイロが入れば十分に安全になると言えます。
まあ、室内干しをしたり、鍋物を頻繁に行えば達することもありますが、頻発するわけではないので。
25㎜厚ですと、少し不安ですね。いわんやスタイロ無しではかなりの確率で結露しますね。
以上が当方の判断根拠です。
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