教えて！住まいの先生

あ、なるほど、片流れが分離してリビング周りだけ上がってるんですね。
耐震等級3では、水平構面を構造計算するので火打は必須です。火打を入れるには梁が必要なので、このように梁のレベルより天井をあげれば当然見えてきます。
梁が４本いるかといえば、計算上は必要とされないんですが。設計者の考え方として、梁で囲まれたこの水平構面ゼロ部分をなんとか補おうという、責任感と良心からだと思います。私ならもっと火打を増やし、さらに天井内の見えない部分に24mm合板を貼って固めるかな。火打が嫌なら4m天井部分を減らし、隠れた天井内の梁井上にも合板貼って固めるか。じゃ無いと今日みたいな地震があれば相当揺れますよ。

それと設計的なこと言いますが、せっかく高い部分作るならそこだけを見せ場とする方が綺麗でしょう。もし梁が無いとしてもですよ。この空間に来た人は、意図を掴みかねると言うか。スッキリしない空間だなと思うんじゃ無いですか。せっかく高い部分も、ダイナミックさがピンとこないと言うか。ダイニングと和室とリビング奥から910までをフラットな天井にして、それ以外を勾配天井にするなら、天井内の構造を火打や合板で固める事で、もしかして現しの梁と火打を避けられるかもしれないです。明快な空間構成が結局構造的にも強くなる訳ですね。一級建築士でした！

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