教えて！住まいの先生

考え方として、その３つの性能を兼ね備えた建物は成立しないよ。免震とは地震によるエネルギーが建物の構造体に伝わらない様に、地盤や基壇部分の構造と建物本体を力学的に絶縁するという考え方。制振とは建物が受けた地震エネルギーを、構造体の一部などに設けた制振装置によって吸収するという考え方。そして耐震とは、地震時の揺れに対し建物が破壊しない様に構造体の強度そのものを高くするという考え方だ。

端的に言えば
免震 → 揺れにくくする
制振 → 揺れがすぐに収まる様にする
耐震 → 揺れに対し壊れにくくする
ということなので、物理的に施す対策も異なる。「耐震」の本来の意味は「地震に耐える」という意味なので、広義では制振・免震も耐震のための仕組みに括ることは出来るが、少なくとも免震と制振が両立することはない。

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