教えて！住まいの先生

はじめまして、ホームインスペクション（住宅診断、住宅検査）を行っています、建築士の林と申します。どうぞ宜しくお願い致します。

土の地面の中にコンクリート製の束石が配置されていて、その上に鋼製束、その上に1階床を支える木製の大引きがある、という前提でご回答させて頂きます。ちなみに土台というのは基礎の上に横たわっていて、その上に外壁や間仕切り壁が乗っている木材ですので、1階床の張替えで交換することは普通ありません。

鋼製束は下側を接着固定していると外すのが大変なこともありますが、後から施工することは可能です。ネジを回して高さ調整をすることもできますので、短くしておいて横から入れて、その後高さを合わせれば大丈夫です。

今回は束石と大引きの位置は合っているものの、鋼製束の位置だけがずれてしまったのでしょうか？それであれば単純に鋼製束の施工がまずかったということで、直していただくようにお願いするとよいと思います。

上記とは違い、もともと大引きと束石の位置が合っておらず、それが何とか合う位置に鋼製束を設置しているという場合、束石を移動しなければぴったり合わせることはできないでしょう。もちろんそれもできない工事ではありません。対応して頂けないか相談してみてください。

できるだけ丁寧な工事が望ましいのは当然なのですが、1階床は耐震性とは無関係なところです。また人が歩いたり家具を置いたりという大事な機能はありますが、建物の重さがかかっているところではありません。建物の根幹に関わることではないと考えておいてよいと思います。またご質問の大引きの傾きの件ですが、大引きとその上の床材の接着固定がしっかりしていれば、生じる可能性は低いように思います。

もちろん、束が真ん中に入っていたほうがよいとは思いますので、繰り返しになりますが、引き続き施工業者さまにご相談されることをお勧めします。

以上、ご参考になれば幸いです。

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