教えて!住まいの先生

Q 賃貸と分譲の防音性の違いについて。 建築業に詳しい方教えて頂けますと大変助かります。

現在騒音に悩まされ引っ越しを検討しています。防音性に関して色々調べて自分なりにまとめると以下のようになりました。
………………………………………………………………………
①騒音から解放されるには戸建が最もよい。

②マンションなら鉄筋コンクリートが最も遮音性が高い。ただし振動には弱い。

③鉄筋コンクリートでも物件によっては戸境壁にコンクリートが入ってなかったり、入ってたとしても厚みや工法がちがうので最終的には住んでみないとどれだけ防音性があるかわからない。

④大東建託は評判が悪いけれど、鉄筋コンクリート造は他会社と大差がなさそう?(ここはありとあらゆる噂があり確実性にかけるため結論が出ないです)

⑤分譲賃貸の方が賃貸物件より防音性が良い可能性が高い。なぜなら賃貸は利益を出すことが目的で費用対効果を重視するから。そのため防音性よりもパッと見のスペックに少ない予算を使う可能性が高そう?
……………………………………………………………………

数ある色んな意見がある中で、おそらく上記で理解してよいのではという結論に現在至っております。

現在戸建はハードルが高いため、分譲マンションで検討をしているのですが分譲マンション自体物件数が少ないため、賃貸マンションも視野に入れるべきか悩んでいます。

そこでお聞きしたいのですが、分譲マンションと同じ防音レベルの賃貸マンションは存在するのでしょうか?

⑤で記載した通り、賃貸マンションは利益重視なためどんなに頑張っても分譲には劣るように作られるのでしょうか?

賃貸マンションの最高防音レベルが分譲に劣るのであれば妥協せずに分譲で探そうと思います。
詳しい方がいらっしゃいましたら何卒ご教授頂けますと助かります。宜しくお願い致します。
質問日時: 2022/12/15 01:11:52 解決済み 解決日時: 2022/12/19 22:48:59
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ベストアンサーに選ばれた回答

A 回答日時: 2022/12/19 22:48:59
①音は距離が離れると(距離が倍になると3dB)小さくなります。また物体を透過する際に減衰します。このことから壁を2度通ることによる透過減衰と部屋が離れることによる距離減衰が期待できますので、一般論としてはそうなります。ただ、ガラスは遮音性が低い物質なので、窓の位置が近いなど位置関係によっては大きくなることもありますので、一概には言えません。

②基本的に遮音性は物質の重量が重いほど大きくなります。比重から言えば鉄が最も大きいので遮音性は鉄性が最も高く、コンクリートはその次となります。遮音材のなかでも鉄よりももっと比重の高い鉛を使ったものもありますが、鉛は有害物質なので、住宅などに使うことはないですね。
さて、鉄を使った構造(鉄骨造)は骨組みだけが鉄であり、遮音性と関係する壁や床は鉄製でないため遮音性は低いことが多くなっています。
鉄筋コンクリート造は一般的に構造壁も床も鉄筋コンクリートでできており、鉄筋コンクリートは強度を確保するために厚さが必要となります(柱や梁の出っ張りが大きくその分部屋の実質的な面積は少なくなります)。
そのことから構造としては鉄筋コンクリート造が最も遮音性は優れています(鉄骨鉄筋コンクリート造も壁や床は同じ構造なので鉄筋コンクリート造と同じと考えてよいです)

③鉄筋コンクリート造では一般的に7~8m間隔(これをスパンといいます)で柱が配置されます。マンションなどでは一般にこの1スパンを2つに割って2住戸を配置して計画することが多いです。柱と柱を水平につなぐのが梁で、構造壁(耐震壁)はこの梁と柱に囲まれたところに配置されます。そのため柱のある位置は構造壁という体力の高い=厚みのある壁となりますが、中間を区切っている壁は構造壁でないため厚さが不要で、鉄筋コンクリートでないことも多く、遮音性が低くなります。

また最近は少なくなりましたが、一時期(昭和)デッキスラブ工法が流行りました。これはデッキという鉄板を敷いた上に鉄筋コンクリートをで床をつくる工法です。鉄は構造的に鉄筋コンクリートより強度があり、そのため床の厚みを減らすことができます。そのためコンクリート量を減らせ、また建物の重量を減らすことにより柱の寸法も小さくできる、工場で製造するため工期が短縮できる(人件費削減)など経済的なメリットが大きいので一時期の物件では盛んに使われたものです(最近は騒音などを配慮して使うことは少なくなりました)。またボイドスラブ工法といって鉄筋コンクリート造の床の厚さを確保して軽量化を測る工法も行われていることもあります(こちらは平静になってからが多いです)。厚いコンクリートの床のなかを中空にする方法です。強度を保ちながら軽量化が計れます。
デッキスラブは床が薄いため遮音性が低く、ボイドスラブ構造も中空部分で音が反響して増幅されることで遮音性が低下することがあると言われていますので、鉄筋コンクリート造でも遮音性が低いこともあります。
また、構造ではなく床をどのように組んでいるかも遮音性に影響しますので床の仕上げによっても遮音性は変わります。

なお、最近は遮音性能を表示して販売するところもありますので、遮音性能評価がついている物件なら事前に遮音性を把握できます(多くの場合高級分譲マンションにしかつかない)
https://suumo.jp/yougo/s/shaontoukyuu/

④特定の企業の物件についてのことで、実測したデータなどをもっていませんので、回答できません。ただ大東建託の場合、鉄筋コンクリートというよりも重量鉄骨を売りにしていることが多いので、遮音性が高いと勘違いして入居した人の苦情が多いように思います。

⑤高級分譲住宅の場合遮音性を売りに販売することが多いので、遮音性が高いことが多いですが、一般的にマンション管理規約で賃貸を禁止していることが多く、そのような物件が賃貸に出ることは少ないと思います(出ても管理組合ともめることになります。管理規約の方が公共性が高いため借地借家法より優先されます)。
投資向け分譲は最初から自分が住まないことを前提に購入していますので、賃貸禁止の分譲マンションに比べて、遮音性に配慮していないケースも多と思われます。賃貸同様あくまで事業目的ですので。遮音性能をうたいながら、遮音等級がついていないものは等級をつけるような手間・費用をかけていませんので怪しいと思います。
基本的にオーナーが住む予定で購入したものを何らかの理由により賃貸に出したのなら、それなりの期待はできると思いますが(ただし、騒音がひどいので引っ越して賃貸に出していることもあるかも)。
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質問した人からのコメント

回答日時: 2022/12/19 22:48:59

詳しい回答誠にありがとうございました。色々見に行きましたが、コンクリートはやはり振動には弱そうなので最上階は必須にしました。
この度は本当にありがとうございました。

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