教えて！住まいの先生

同じことを経験した者です。
以前の住まいで、同様の状態の部屋がありました。
強いアレルギー体質で、カビを除去しないと命にかかわる状況でしたので
二面の壁面について、それぞれ実験しました。

１）表面を削ったり、洗浄した状態にし、（この時点でもカビはシミとして見えている）
カビ除去の薬品を全体的に塗り、よく乾かした上から防カビ成分の入っている
珪藻土等の塗り壁製品を塗って仕上げました。

２）壁紙まで除去したら、下地もカビだらけ。胴縁の向こう側にある、断熱材も
カビていました。
断熱材を新しいのに入れ替え、胴縁は消毒、部分的に入れ替え、石膏ボードは
全部新しいものに張替えて、仕上げは、エコカラットの部分と漆喰と壁紙の三種類
にわけました。

～結果～
１）業者さんの説明によると、カビ防止効果は3年くらい続くとのことでしたが、
カビだけでは無く、薬剤にもアレルギー反応が出てしまい、私の場合は使えません
でした。カビ防止の化学薬品は、発がん性が問われているものもありますし、
安全性のテストについて歴史が浅いので、避けることにしました。
見た目には、綺麗でした。
テスト用に、同様に施工して洗面台の下に入れておいたものは、半年後に
カビが生え始めていました。


２）壁紙は、雨の日に使うジャケットをかけている近くだけ少しだけカビが
発生しました。
漆喰とエコカラットは5年以上経って、その間も雨漏りや子供が水鉄砲で
壁を濡らすという事件が何度かあったものの、全くカビは生えず、綺麗でした。
特に、エコカラットは素晴らしいです。

～結論～（あくまでも個人的な見解です）
・家の構造が湿度をためこむような状態だと、珪藻土やカビ防止壁紙では
数年でカビが繁殖しやすい。

・一度、壁の内側（断熱材や下地の板）にカビが生えると、取替えない限りは
カビは表面に出てくる。

・一番カビが生えない内装材はエコカラット。次に漆喰。

・一番カビが生えやすいのは、竹製品と壁紙（ビニールクロス）
（竹製品は、カビの菌があると繁殖しやすいのか、壁の近くに収納してあった
文房具などのうち、竹だけがカビだらけになっていて、壁にかけてあった
飾りの枠に竹が使ってあったものも、裏側はカビていました。）

問題は、断熱材から入れ替えて、エコカラット仕上げをすると
お金がかかる。ということです。

一つ目のお部屋が、そういう状況で随分コストがかかったので、
実家で同様の事件（？）が起きたときには、撤去作業は主人と父が自力で。
断熱材入れ替えと胴縁補修は、大工さんに依頼。
下地ボードは自分で取り付け、表面のパテと寒冷紗、エコカラットはりつけも
夫婦で施工しました。
エコカラットが形状的に難しい部分は漆喰で仕上げました。
とっても楽しくて、作業自体がレジャー要素満載でしたから、外食やお出かけの
コストを考えれば、大満足でした。

ご参考になれば幸いです。

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