教えて！住まいの先生

質問者様ご自身の状況に置き換えてお考えいただくと、すぐにお分かりいただけると思います。

たとえば、そうですねぇ…質問者様に1,000万円の貯金があったとしましょう。このお金は質問者様がマンションを買うためにコツコツと貯めたお金です。

ある時、いい物件が見つかったので、質問者様はその1,000万円の貯金を頭金にし、2,000万円のマンションを思い切って購入することにしました。当然キャッシュでは買えませんので残りの1,000万円は住宅ローンです。

さて、このマンションを買った段階で、質問者様の財産の状況はどうなっているでしょうか。
まず手元に残ったもの、これはマンションだけですね（クルマ、服などはここでは無視する）。これが「資産」です。つまり資産とは「お金を何に使ったのか？」を表しています。

では次に、このマンションを買うため、質問者様はお金をどうやって都合したでしょうか。まず1,000万円は貯金がありましたね。この貯金は質問者様がコツコツ貯めた、質問者様ご自身のお金でしたね。つまり1,000万円は自己資金、言い方を代えれば自己資本で都合したのです。で、残りの1,000万円が借金、つまり負債によって都合したのでしたね。

まとめますと、資産となる2,000万円のマンションを買うために、質問者様は1,000万円の資本と1,000万円の負債でお金を手当てしたのです。
先の回答者様も述べておられましたが「資産　＝　資本　＋　負債」の意味、これで何となくお分かりいただけましたか？

つまりイコールの左側の「資産」とは「お金を何に使ったのか　＝　資金の使途」を表しています。
一方、イコールの右側の「資本　＋　負債」とは「その使ったお金はどうやって手当てしたのか　＝　資金の調達源泉」を表しています。「資本」なら自分のお金、「負債」なら借金によって、それぞれ手当てしたということです。

もう少し補足します。
これを会社に置き換えるならば、質問者様は「資本（金）1,000万円」の会社だということになりますね。でももうお金はどこにもありませんね。マンション買っちゃいましたから。これじゃあ手元資金がなくて生活できませんので、質問者様はニコニコローンで100万円借りてきたとしましょう。この場合の資産、資本、負債の関係、もうお分かりですか？

この回答をもって終わりにします。
〔資金使途〕
資産　＝　マンション（2,000万円）＋　現金（100万円）＝　計2100万円（借りた現金の分だけ財産が増えましたね。）

〔資金の調達源泉〕
資本　＝　マンションを買うのにはたいた1000万円（ここは変わりませんね。）
負債　＝　住宅ローン（1000万円）＋　ニコニコローン（100万円）＝計1,100万円（借金が増えましたね。）

資産（2,100万円）　＝　資本（1,000万円）　＋　負債（1,100万円）　

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