教えて！住まいの先生

はじめまして、ホームインスペクション（住宅診断、住宅検査）を行っています、建築士の林と申します。どうぞ宜しくお願い致します。

「住宅性能表示制度」というものがありまして、耐震性能を表す耐震等級は等級１～３まであります。等級１は建築基準法をぎりぎりクリアするレベル、等級２はその1.25倍、等級３はその1.5倍の耐震性能となります。

以下、参考となるＨＰです。よろしければ省エネ等級など、他の性能についても確認してみてください。
http://www.hyoukakyoukai.or.jp/seido/index.php

この制度のおかげで、一般の方が住宅の性能を簡単に選ぶことができるようになりました。たとえば、「耐震等級は3にして下さい」というだけで、そういう性能の住宅が手に入る、ということです。ちなみに一戸建て住宅では耐震等級3とすることはそれほど難しくありませんので、各メーカーで一般的になってきています。

それでも性能もいろいろあって選ぶのが難しそう、という場合は、「長期優良住宅」にされておくと、住宅の基本的な性能について網羅されていますので、便利です。長期優良住宅にすることで、税金の控除等もあります。
ちなみに長期優良住宅をクリアする場合、耐震等級は2でも可能ですので、耐震等級を最高等級の3にされたい場合は、別途選択が必要になります。前述のように耐震等級3が一般化してきていますが、一応ご注意ください。

住宅性能表示にひとつ付け加えますと、耐火性能については「省令準耐火構造」を選択されておくことをご検討下さい。建物の耐火性能が上がるだけでなく、火災保険の大幅割引もあります。木造住宅を省令準耐火構造にグレードアップする費用と、火災保険の割引費用は後者のほうが大きいともいわれています。

以上、まとめますと、
○長期優良住宅
○耐震等級は３
○省令準耐火構造
まずは、このあたりの性能を満たす住宅を選ばれてみてはいかがでしょうか。

ご参考になりましたら幸いです。

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