教えて！住まいの先生

我が家の例でご説明します。
我が家は積水ハウスのフルリフォーム中古物件を購入しました。屋根外壁塗装、建具新調、水回り新調、フローリング/畳張替え、壁紙張替え、玄関扉新調、勝手口新調、アンテナ撤去、庭樹木撤去、残地物撤去、照明器具新調、玄関アプローチ/駐車場の外構改造など、ほぼ全てフルリフォーム物件です。
見た目は新築？って感じです。駐車場も普通車2台駐車出来るよう改造、玄関アプローチは玄関扉や郵便/宅配ボックスなども新調され、今風なアプローチになってます。
売主が工務店なのでその工務店がリフォームをされた物件を購入した形です。外構改造だけで400万掛かってるみたいで、全体で1,000万掛かったようです。

▪️メリット

◯資産価値
将来的な資産価値は中古物件になります。理由は明白で物件価格に対して建物代と土地代の占める割合が新築と中古では大きく異なります。中古はほぼ土地代になる反面、新築は建物代の占める割合が圧倒的に大きく、将来的に建物価値が大きく下がるのでリセールという面では中古物件の方がコスパは良いです。
実際我が家も周辺土地相場を調べると、物件価格の9割が土地価格でしたので、ほぼ土地代で購入した形になります。

◯税金
固定資産税の建物部分が中古なので、固定資産税は新築物件より抑える形になります。

◯メンテナンス
フルリフォームが大きいです。向こう10年くらいはメンテナンス代が掛かりません。質問者様の気になる物件はフルリフォームが本当に「フル」でしょうか？一番は水回りです。ダイニングキッチン、浴室、トイレ、給湯器が新調されてないとフルリフォームとは言えません。
水回りは一番お金が掛かる部分ですし。

◯住宅ローン控除
我が家は新築/中古が控除1%の10年間控除の時代でした。ただ、我が家は売主が工務店(法人)でしたので「特例措置」の適用で1%の13年間控除という、最高の条件が適用されました。

◯立地環境
新築だと必然的に立地が限定されました。むしろ新築だとガチャガチャした分譲地、子育て世代が多くマイカーや自転車の駐車もマナーが悪い地域が目立ちました。建物もこじんまりで隣家とのスペースも狭く陽当たり面や音漏れも心配でした。対して中古物件の地域は大手ハウスメーカーの建物がゆったり建ち並び建物同士の距離もしっかりあり、陽当たり抜群で住まわれている住民も高齢者が多く普通に静かな住環境でした。
何より、物件価格のほとんどが土地部分なので買物や交通アクセスなどのインフラ部分では新築物件より立地が選べました。

▪️デメリット
◯断熱性
やはり今の建物と比べると断熱性は圧倒的にダメです。しかし、建物が進化しているだけでなく冷暖房器具も進化してます。また1年中寒いわけでも暑いわけでもありません。許容範囲と思ってます。

◯耐震性(耐久性)
やはり今の建物と比べると…
ただ我が家の場合は軽量鉄骨造なのと、大手ハウスメーカー施工物件なのでそこらへんの中堅ビルダーが建てた物件よりは安心感はあります。
また、耐久性は築年数だけで判断出来ません。
施工メーカーや環境、メンテナンス次第なとこもあります。安い建材で建てたなら強度は不足しますし、海の近くや強風、陽当たりでも建物の劣化は変わります。何より築年数が経った建物がバタバタ倒壊するなんて聞きませんし、大地震がくれば建物が大丈夫でも街が崩壊してもはや住める環境ですら無いでしょうし。

メリットデメリットは人による部分はあるかと思いますが、我が家の考えは「確かに新築は真っ新で満足感も高い…けど、その満足感って最初の数年間だけでしょ、15年住めばそれはもう築15年の立派な中古戸建」という価値観と、中古物件で費用を抑えたので家具家電やマイカー、自分達や子供のしたい事など我慢する生活にならなかった部分ですね。

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