教えて！住まいの先生

はじめまして。
大阪・神戸・京都など関西圏でホームインスペクション（住宅診断）を行っております
一級建築士の大森と申します。
よろしくお願いします。

私は日々、業務で中古住宅の状態を見ているのですが築16年の住宅ならkittyhallohalloさんが書かれている状態は一般的と言えるのではないでしょうか。

ただし、建物の形状や方位などで多少劣化度合いは違いますが。。。

恐らくこの住宅は新築してから一度もメンテナンスを行っていないと推測します。

一般に建物のメンテナンス周期は10～15年と言われています。

ですから、この中古住宅もちょうどメンテナンス時期が到来しているのだと理解していただければ良いでしょう。

もし、購入に至った際はやはりメンテナンスを行う事をおすすめします。

まずは外回り、屋根・外壁・基礎立ち上がりなど雨水の浸入を防ぐ箇所のメンテナンスです。

これは非常に重要で、逆にここさえしっかりとメンテナンス出来れば、建物の寿命もかなり伸ばせると考えて結構だと思います。

この箇所に加え、小屋裏や床下さらに設備配管など目に見えない箇所にも気を配り、メンテナンスを行えれば尚良いでしょう。。。

ちなみに、私が普段業務を行う際に依頼者様に外部メンテナンス費用についてアドバイスする時はこのように言っています。

屋根・外壁・シール（コーキングとも言います）、特に雨水の浸入を防ぐ役割を担っている箇所のメンテナンス費用の目安として、月に1万円の積み立てを行うと良いですよと。。。

1年で12万円、5年で６０万円、10年で120万円の費用が必要になると思われます。

ですので、今回の住宅の場合は200万円前後のメンテナンス費用が必要になる可能性があります。

そして、次回メンテナンスにおいても同様の費用を準備しておくと万全です。

売主側でメンテナンスを行ってくれるという事なので、これ以上築浅物件を探すよりもお得感はあると思います。

メンテナンス箇所やその方法について協議できるようになれば良いですね。

ダメ元でお話しされてもよいのではないでしょうか？

以上、ご参考になりましたら、幸いです。

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