教えて！住まいの先生

元不動産屋（管理会社）です。

大変な仕事ですよ…胸を張ってのお勧めは出来ません。
知り合いで「管理会社で働きたい！」と考えてる人がいたら止めますね。

管理業務ってはっきり言って小間使いみたいなもんです。貸主に代わって面倒な対応をするわけですから…大変なことの方が圧倒的に多いです。

設備の故障などは専門業者が当然に修理等を行うので、管理会社は手配だけなんですが…そのレベルに満たない色々な不具合とかトラブルは管理会社が直接対応することが多い。
例えばゴミ置き場が荒れてしまっていた…そんなんでいちいち業者など呼びません。そもそもそんな対応する業者はいない…だから管理会社スタッフが掃除します。不法ゴミがあったらその中身をあさって人物特定したりもする。ウジ虫がわくゴミの中に手を突っ込んで手がかりを探したこと何度もある…吐きそうでした。大量のゴミを車に詰め込んで会社の倉庫でゴミ分別し直して処分したりもした…「何やってんだろう…自分は…」と情けなくなったこと多々あり。

ゴミ屋敷の住人と対峙することも多々ある…異臭漂う室内に入ることも仕事です。足元をゴキが走り回って思わず叫びそうになったこと多々あり…

頭の狂った住人も多い…電話口や玄関先で怒鳴られたり手をあげられそうになったことも何度もあります。

孤独死の対応もありますよ…警察と一緒に室内に入ることは決して珍しい話じゃない。床で倒れて亡くなってた住人を見た時は流石にショックでしたね。

原状回復の費用で揉めることも多いです。会社の方針にもよりますが、かなり高額請求（費用だけでなく内容も含めて）をする必要があってそれで借主と揉めて面倒なことになること多い。

優しい人は管理会社に不向きです。冷酷で冷淡でロボットみたいな人が向いてます。どんなに文句言われても淡々と粛々と前に進めることが出来る人じゃないと持ちません。借主側の要望を少しでも叶えておあげようとする中途半端な優しさを持ってる人は「板挟み状態」になり疲弊します。貸主にも借主にもどっちにも優しく対応してあげようとするとダメなのです…
管理会社のお客様は「貸主」ですから。借主に必要以上の優しさを持って対応をしては自分が苦しくなるだけ…借主に罵声を浴びせられても貸主の為に動ける人が優秀な管理会社スタッフです。

私はみんなに優しく対応してたのでまさに「板挟み状態」になり苦しみました。

あとは…年末年始とか休日に入居者対応を求められることも多々あります。
これは会社の規模や体制にもよりますが…結局は管理会社スタッフの誰かが対応しないといけないのです。
大晦日に室内不具合があって入居者に連絡して色々対応したことあります。
外部の24時間サポートを使用してても最終決断とか内容の重いものは管理会社に連絡が入り対応を求められるのです。

ここに書ききれないほど色々とありますよ…小さなことから大きなことまで。

お勧めはしません。

ただ…管理会社の規模とか特徴（管理体制）によってだいぶ左右されます。
なので管理会社が全て大変というわけではないです。

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