教えて！住まいの先生

おおむねよろしいと思いますよ。時間はかかるでしょうね。

ただひとつ、東京など大都市が熱いのは、よそから引っ張って来た電力を消費して熱に変えるためと、太陽光を吸収して体を作り蓄える植物がほとんどないのでそれが熱になるからです。
そこでビルの屋根と言わず壁面と言わず出来るところはすべて太陽光電池で覆えば、太陽光を吸収して電気に変えそれを消費して熱にするだけですから、無駄な熱を外から運びこむことは無くなります。それだけで非常に冷えることでしょう。またすべてを熱にする必要は無く、バイオマスの培養に回せばそのエネルギーはバイオマスの体に固定されますし、それによってCO2回収にもなります。それでまたかなり冷えるでしょう。バイオマスは食糧にも燃料にもなります。

そういう大都市は世界から人を集める観光地にすればよいでしょう。廃棄物処理場にしてスラム街でも出来れば日本のイメージダウンです。稼げるところでは稼ぎましょう。日本のイメージアップは大切です。

人間は本来緑の大自然の中で生きるのがそれこそ自然というものです。交通手段や物資流通手段や通信インフラの発達はすでに大都市の役割を生活の場としては無用のものにしています。海外先進国ではすでに大都市離脱と郊外への居住区移動が進んでおり、大都市中心は単なるビジネスの場になっています。日本でも郊外への移動はすでに始まっています。実は福島県中通りも東京圏のベッドタウン化が進んでいたのですが残念なことになってしまいました。

日本は人口が飽和し過剰になって土地の生産力以上の人口を抱えましたが、いつまでもそれは通用しません。社会の飽和状態での昔ながらの経済成長戦略は自殺行です。貿易黒字も経常黒字も永久に続けることが出来ないのは自明の理です。

世界が飽和すればなにも無い平坦な世界になるわけではなく、絶え間無い競争の元に各国の経済はプラスマイナスゼロの周りで揺らぎ続けます。その時の経済成長とは一方的な黒字がもたらすのではなく、付加価値の多様化の増大、つまり技術革新がもたらしますが、これまでのような黒字だよりの急速な成長は無くなり、進んだり停滞したりが繰り返されるでしょう。世界経済の理想は各国の平均的な輸出入のバランスがとれている状態です。

日本はそのような世界を先取りしたお手本を示す立場にあると言えます。
すでに先に飽和状態となった欧州先進国からは、持続可能社会の概念が出現し、今やそれが全世界のトレンドとなっています。その中で日本がいつまでも「アメリカ並み大国願望」や「人口増大期の経済成長」などにこだわれば、むしろ世界の後進国に没落するでしょう。
アメリカは未だに人口が増大し続ける成長国であり、資源大国ですから所詮土台が異なり、単純比較はできません。アメリカが資源浪費の批判を過去から大きく受けてきたのと同じことを今の日本が繰り返し続け、最先端国だと閉鎖的自己満足に陥っていることは、将来の日本の没落を暗示するものとなりかねません。世界がそれをしっかり覚えているからです。

そうならないためには率先して手本となる未来型社会の実現に努力するべきでしょう。それが資源を浪費して先進国となり過剰な人口を養ってきた日本の責務だと世界は考えるはずです。そしてそれこそ努力する価値のあることです。
反対に、一方的な黒字を続けようとするためだけに危険性を合理性にすり替え、安全のために努力するから良しなどと子供だましを続ける原発政策と、それを自動的な財源として癒着し際限も無い無駄を拡大再生産し続けようとする産業構造は、早晩日本の没落を加速することになるでしょう。というより、「失われた20年間」がすでにそうだったのです。

それでも目が覚めないのが国会議員の7割くらいを占める自民党、民主党の半分の原子力ムラ議員たち、つまり財界お抱えの御用議員だちと言えるでしょうね。

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