教えて！住まいの先生

こんにちは。都内で不動産経営をしている者です。

１）同じ立地、同じ価格なら、23区の場合、売れやすいのはマンションかと思います。マンションの場合、同じ物件に他の居住者が住んでいる状態なので、何か建物共用部に大きなトラブルがあると、管理会社の重要事項調査報告書で確認できたりすることもあり、売主の告知以外の方法で不具合が分かるケースもあるのですが、戸建てだと状態の個別性が強く、築年数だけでも判断が難しいのでインスペクションを入れない限り、売主の告知と短時間の内見では情報乏しく、物件が古くなればなるほど買主の不安材料が多くなり、それが意思決定の時間の長さや売れにくさにも繋がります。

２）築40年の戸建てですと、将来売る時は土地値で売るか、リフォームをして売るかといった判断になるかと思いますが、仮に現時点で築40年のマンションと比較すれば、マンションは将来建て替えができるのかといった別の問題の懸念も検討要素になるので、15年、20年後は戸建の方が売れやすいかもしれませんね。

３）23区内の借地権は、当然所有権に比べれば売れにくいのですが、売れないことはないと思います。ただ、上物が古いと買手が付きにくくなるので、かなり安くなります。また、地主が高齢の場合、相続された後にトラブルになることも多いので、地主の年齢に注意する点と、ちゃんとした借地契約書を巻きなおすなど、不動産屋だけでなく、司法書士にも依頼して契約書をチェックしてもらった方が無難ですね。（売りっぱなしの不動産屋も多いので。）

以上、ご参考になれば幸いです。

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