教えて！住まいの先生

まずは相場を知ることです。

リフォーム業者の多くはLIXILシエラをすすめます。
定価が高く仕入れが極端に安いため簡単に利益を得られることがLIXILをすすめる理由です。
そこでLIXILシエラの実勢価格を知っておくと、業者がどのくらい利益を乗せているかが分かります。

LIXILシエラの小売り相場はカタログ価格の約30%ほどです。
100万円のキッチンなら30万円ほどで小売りされています。
TOTOシステムキッチン・ミッテもほぼ同じです。
一般的なリフォーム業者は55～60％で販売します。
TOTOやLIXILで決まると楽に25～30万円の利益を得ます。
オプションが増えるほど業者の利益は増えます。
200万円のキッチンなら60万円も儲かることになります。

キッチンリフォームの見積りを依頼した業者がLIXILやTOTO商品を提案してくる場合は利益優先タイプの業者と考えて構いません。

では、施主にやさしいメーカーはあるのかが気になります。
タカラスタンダードという水回り商品のトップメーカーがあります。
カタログ定価はLIXILやTOTOの約半分で設定してあります。
LIXIL100万円キッチンよりも製造原価が高く作り込んであっても定価は約４５万円に設定してあります。

LIXILやTOTOはパーチクルボードキャビネットですが、タカラスタンンダードのキッチンはホーローキャビネットです。
製造原価が高いにもかかわらずLIXILよりずっと安い値段なのです。
耐用年数も圧倒的に優れた商品を一般的なリフォーム業者は利益が少ないという理由で取り扱わないのです。

水回りメーカーの順位はこの半世紀以上変わっていません。
タカラスタンンダード＞クリナップ＞LIXIL
LIXILは大袈裟な定価を謳うことで大幅値引きをエサに消費者の購買意欲をあおることで売り上げを伸ばしています。
リフォーム業者はそれを知りながら大きな利益が得られるために薦めています。

LIXILやTOTO製品の製造原価は約12％です。
100万円定価のキッチンは12万円で作られています。
200万円定価のキッチンは24万円で作られているのです。
異常に高い定価は消費者に錯誤を与えるとして改善するよう公正取引委員会から何度も勧告されています。

私は上記の理由でLIXILやTOTOのターゲットは、消費者ではなくリフォーム業者ではないかと考えます。
リフォーム業者が喜んで取り扱うように価格を操作している企業は一流メーカーとは言わないのではないかと思います。

タカラスタンンダード商品で提案する業者は今も昔も優良業者です。

※水回り商品小売価格「現金問屋オートミ」さんで確認すると様々なメーカーのキッチン・バス・洗面化粧台の小売値が分かります。

• 参考になる：0
• ありがとう：0
• 感動した：0
• 面白い：0

この質問が不快なら