教えて！住まいの先生

私は築40年くらいの木造アパートを数回引っ越してきて、現在同じくらいの家賃で部屋数が多く見晴らしがいい団地を検討しております。マンションに住めるほどの収入はありません。実家はRCのマンションなのでマンションがどういう感じかは存じております。

ちょい古なアパートを何年も転々として思ったのは防音性が低いことでしょうか。それ以外はどこも快適であまり不満はありません。

団地はエレベーターがない場所も多いですが実家で暮らしてた時マンションのエレベーターを運動のため敢えて使わず上まで登ってました。今でも帰省すると階段です。理由はエレベーターに甘えたくない、気合い入れたいだけです笑

団地の多い地区で育ち同級生の半数は団地の子でした。なのでよくゲームとかしに遊びに行ったことは覚えてます。特に周りの部屋の音とかは聞こえなかったですが何か問題はあるでしょうか？

近所に問題のある人やオゲレツな育ちの人が現れやすいというのは分かってます。そういう少し荒っぽい地区で育ったので。でもアパートも一緒ですので大体分かってます。マンションや一軒家を持てる収入がない人はそういう雑い環境と付き合ってくしかないですから。

しかし団地そのものは近頃、住人の高齢化でおとなしい高齢者が増えそのような荒っぽい雰囲気もなくなり、代わりに建物の老朽化と建て替えやリノベなど再生関係の話題を耳にする機会が増えてきたと感じます。

一部で芸術肌の若者をはじめ、先鋭的な建築家や不動産屋が団地をこれまでの「殺風景で殺伐とした住居」ではなく「新たなコミュニティ」として手を加えはじめてることも存じております。

なのでこれまで言われていたような貧困のイメージや高齢化で先がないイメージから変わっていくと思います。全体的な建て替えにしろ内装や配管などを取り替えるリノベーションにしろ、これまで団地が持っていた単なる下衆な住居という価値観ではなく、もっと意識の高い文化レベルで再生されてゆく「匂い」を感じ取っております。

なんかこう、団地に美学さえ覚えます。実際、団地をテーマに執筆や活動されているアーティストの照井啓太さんのような人もいますしね。他にも三浦展さんのように社会学的観点から団地やニュータウンについて切り取っている方もいますし、面白いなと。

ちなみに私自身、ニュータウンのレトロフューチャーな雰囲気が好きで住んでます。

それでも「団地なんて地獄、木造アパートの方がマシ」というならこれからもアパートを中心に考えようかなと思いますが、ちょっといいなと思ってます。

団地について様々な意見をネットで見てきましたがここでもリサーチしたいと思います。