教えて!住まいの先生

Q 中間階免震構造のメリットを教えてください。 地下に設置する免震装置に比べどういったメリットがあるのですか?

質問日時: 2014/8/28 21:36:16 解決済み 解決日時: 2014/8/31 15:30:08
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ベストアンサーに選ばれた回答

A 回答した人: 河本 敬嗣 さん 回答日時: 2014/8/31 15:30:08
専門家
はじめまして。
福岡を中心とした九州圏でホームインスペクション(住宅診断・住宅検査)を行っております
一級建築士の河本と申します。
よろしくお願いします。

質問にお答えさせて頂きます。

地下に免震装置を設置する場合、地下階を含めた建物全体が免震構造となりますので、深い地下ピットが必要となります。この地下ピットは、地震が発生した場合の建物の揺れしろ分の余裕を考慮した空間・スペースが必要になります。そのため敷地に揺れしろ分の余裕が必要となります。

これに比べて、中間階免震は、深いピットを必要とせず、敷地に揺れしろ分の余裕が無くても適用できます。このように、敷地境界のクリアランスがない場合などに、基礎免震よりも中間階免震が適していると考えられます。

また、地下が複数階ある場合や、傾斜地に建物がある場合、異なる構造種別が上下に合体するときに用いることが出来ます。中間階免震技術は、上下に柱スパンが異なったり構造種別が異なったりする複雑な用途の建物を設計できるという点において、基礎免震よりも中間階免震が適しています。

因みに、中間階免震では免震層より下の階は通常の耐震設計となりますが、高層部のみ免震化できるなど、基礎免震よりコスト的にも有利になる場合があります。

とはいえ、上下階に一直線で繋がったエレベーターなどは、大きく動く免震層を縦断しますので、計画に支障がないことなど個別検討が必要になるなど課題もあると思います。

中間階免震については、こちらの建設会社さんが分かりやすく書かれていました。参考にされてはどうでしょうか?
http://www.zenitaka.co.jp/solution/menshin/gijutu-2.html
http://www.taisei.co.jp/MungoBlobs/607/316/K00F44.pdf


以上、ご質問についてご参考になりましたら、幸いです。
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質問した人からのコメント

回答日時: 2014/8/31 15:30:08

とてと丁寧な回答ありがとうございました。
よく分かりました。

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